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喋り言葉から、いかに「えーと」などの間投詞を抜くか。プレゼンテーションの機会が多い方にとっては悩ましいこの問題、「自分はこうやって解決した」というエントリを読みました。
プレゼンテーションをするときには、2つの「意識の流れ」を同時に走らせている:
- 「コンテンツ」の流れ。プレゼンテーションを円滑に進行するために。
- 「喋りのダイナミクス」の流れ。すなわち聴衆の反応や自己を観察し、適切な言葉を接ぐために。
When I deliver a presentation, I have two distinct 'mindstreams' running concurrently and silently in my head:
- A 'content' mindstream, which contains the presentation proper
- A 'speaking dynamics' mindstream, which contains an audience- and self-monitoring 'system' (for lack of a better word)
タイムキープをしながらコンテンツの流れを意識する、いわば「演出家」と、(原稿はあるにせよ)その場に応じて言葉を紡いでいく「役者」の2役を演じていることを意識せよ、ということですね。これはハッとする視点でした。
喋りながら2つの流れを意識する。これは(ピアノのような)学習可能なスキルであり、特異な能力ではないと述べています(この境地に至るまでに自分の録音した声を聞きまくった経験があるわけですが、そこは本文に譲ります)。
ここ2年ほど定期的に講義をしてきたおかげで、多少は実感を持って共感できます。昨晩も3時間やりましたが、喋りながら「あ、意味ないこと喋ってるよ、オレは」と気づいてしまうシーンがありました。まだまだです…。とはいえ、喋った瞬間に気づけるというのも経験が必要で、最初のうちはそういう余裕はありませんでした。
上記とは全く違う視点ながら、自分なりの『「えーと」削りのコツ』をまとめてみたいと思います。
- 沈黙を恐れない
テクニックではなくマインドの問題です。個人的にはこれが最大のコツ。
- 余計なことを言わない
口数を多くすればするほど、伝わらなくなる。そんな気がします(プレゼンテーションの種類にもよりますね)。小咄やTipsなどはプレゼンに彩りを添えますが、考え考え喋ってしまうと、聞き苦しさの方が目立ってしまうかも。
- キーワードを決める
場つなぎの言葉を探して「えーと」とやってしまうケースが多い。言うべき内容を思い出すまで喋らないというのが1と2のアプローチですが、場つなぎに「そのスライドのキーワードを繰り返して喋る」というアプローチもあります。例えば次のスライドへのつなぎ方を忘れたならば、「えーと」と言わず、「ここまでは、要するに○○ということです」「繰り返しますが、○○。これだけは覚えてください」などと言う。ゆっくり言えば、考えをまとめる時間も作れますし、「それほど重要なのか!」という印象を与えることもできます。ただし、それなりに準備されたコンテンツであることが前提。
- 練習する
王道。いきなりガジェット話になりますが、W-ZERO3[es]のPowerPoint Viewerは使えますよ。これまではA4の紙に1/4サイズで打ち出し、切り離し、紙芝居を作って練習していましたが、このViewerは十分高精細です(これで読めないようなサイズのフォントは使うべきではないですね)し、アニメーションも再生できます。キーボードを出さなくても操作できますので、電車の中でも恥ずかしくなく練習可能。ブツブツ言うのはそれなりに恥ずかしいかもしれませんが…。
- 他人に聞いてもらう
人間、思いも掛けないクセを持っています。自分にはある特定の動作をするときに「ヨイショッ」と言ってしまうクセがあり、受講生の方の物真似ネタになりました。クセも個性のうちですが、それがコンテンツより目立ったり気になったりしては、いけませんね。
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