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【英語のボキャブラリ(語彙)を持つこと】

次の壁は語彙力。

もうこれは、「多読」しかないのだろうと思っている。実は、母国語として英語を使っている人と、私たちのように全く違う外国語として英語を使っている人では、ボキャブラリの作り方が違うことが知られている。彼らは、言語獲得過程の中で、音から意味の獲得を行い、体験で意味を補強していく。私たちは、既に日本語を持っており、その後で全く違う言葉を学んでいかなければならない。そして、その場合、「音」よりも「文字」で記憶していくというのだ。だから、

 日本人が英語のボキャブラリをつけるには、「文字」と「単語」を結びつけるしかない。

ソフトウェア技術者であれば、専門的な単語はほとんどカタカナになっていて、普段使っているだろう。だから、専門の洋書を読むのはそんなに苦労ないはず。興味のある洋書、Webの記事、ブログをとにかくたくさん読んでいく「多読」がお勧めだ。そして、ここが重要なのだが、辞書。辞書を引くことで「文字」と「単語」を結ぶのである。

Dictionary知らない単語で覚えたい単語が出てきたら(知らない単語でも覚えなくてもいい、という判断もある)、「自分の愛用している辞書を引く」こと。そして、その辞書は、WebやPCのアプリソフトでなく本当の紙の辞書もしくは専用の電子辞書だ。

ぼくはPCに辞書ソフトをインストールしているが、このソフトの使用率は極端に低い。なぜだろう?もっぱら、紙の辞書もしくは電子辞書を使う。これは、PCの「電卓ソフト」があまり使われないのと同じ理由じゃないだろうか。会計をやっている多くの人が、表計算ソフトを使いながらも、電卓を別に持っている。現在PC開いている画面とまったく非同期にやりたい手軽さがある。辞書も同じで、PCの画面を見ていて、その状態を壊さずに辞書を引きたいと思うのだ。そして、その辞書に書き込むこと。紙の辞書であれば線を引く。電子辞書であれば、一度引いた単語を、単語登録する。すなわち、自分のものとして育てることが、愛着と継続を生むし、「あ、これあのときにでていたやつだ」という記憶のフックになる。この感覚は、マインドマップみたいなものと似ている気がする。

ちなみに、ぼくの机の上にある辞書は、「すべてのページに」何らかの書き込みがある。高校時代から育ててきたマイ辞書だ。

まとめると、日本人が語彙を増やすには、「文字」と「単語の意味」を繋いでいく必要がり、そのためには「お気に入りの辞書」を育てる必要があるということだ。

(つづく)

(※写真は本文と直接関係ありません http://www.flickr.com/photos/katiekrueger/2289117265/ )

平鍋

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プロフィール

平鍋 健児

平鍋 健児

株式会社チェンジビジョン代表取締役社長、永和システムマネジメント副社長。
オブジェクト指向開発、UMLの勘所、アジャイルな開発手法の未来、マインドマップのソフトウェア開発での利用方法、プロジェクトファシリテーション(見える化)を語ります。現在、マインドマップとUMLの融合エディタ、astah*(アスター、旧JUDE)を開発中。

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