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ちょっと前になりますが、5/23(土)に、「プロジェクトマネジメント・フォーラム 2009 京都」によばれて、いつもの「プロジェクト・ファシリテーション」の講演をしてきました。

今回は、60分という短い時間でしたが、見える化の重要性を熱く語ってきたつもりです。その後、PFP関西の田村さん、西河さん、吉池さん、前川さん、東さん、衛藤さん、小川さんが、ワークショップをしていただきました。ある作業を3回繰り返して行い、ふりかえりと朝会を使って改善する、というもの。体験することで、PFの効果を感じてもらえる優れたセッションでした。それと、アイスブレークや最後の気づきの共有、など、全体としてよいPFのモデルになっていたと思います。私が嬉しかったのは、最後、PMAJ理事の渡辺貢成さんが、

「日本には昔からQCサークルという活動があった。ITは見えないから改善ができない、と思っていたら、見える化して同じ風にやればよい、という事を気づいた。コトをモノにすれば見えるんだ。」

という気づきを共有してくれたことです。また別の方が、

「IT の世界ではデジタルのツールを用いてスマートに、やるのかと思ったら、朝会、付箋紙、なんてショッキングだった」

両方とも嬉しいコメントでした。帰った後、渡辺さんの「プロジェクトマネジメントOS本舗」というサイトを発見、読み込んでみると、ぼくと問題意識が共通していることも分かった。

昔々、若気の至りの話で恐縮だが、シビヤーなプロジェクトで、納期が迫り、皆の残業が増え、徹夜までするようになった。このままではこのプロジェクトは破壊すると思い、。。。。一生懸命に仕事をしているプロジェクトメンバーが怒るとわかっていたが、ある日一切の残業停止命令を出した。「納期の問題は私が責任をとるから当面9時から5時までの勤務時間内で仕事をすること」を頼んだ。予想通りスタッフは怒り狂ったが、、、

続きは、渡辺さんのサイトを読んでください。ぼくも、PFをみんなに伝え始めた大きな理由は、自分のプロジェクトでデスマーチを経験したこと。。。そして、このままではIT産業全体がダメになってしまう、と思ったことだ。仕事を楽しむことと、プロとして仕事をすることを両立させなければ、未来がない。この2つをANDで取りたい。

カンファレンスが終わったあと、衛藤さんが mixi で、

「どこで誰が言ったか忘れましたが、「プロジェクトマネジメントは人が大事だと」。 で、思ったのが最近はPMBOKばっかりで、そのことが忘れられている。PFはそれに気づく大事な役割を果たすんじゃないかな~っと。

と言われていました。PMBOKや、日本のP2Mのようなすぐれた体系はとても重要。でも、現場現場、その場のコンテクストでどのように考え、行動するかも同じように重要。ガイドラインや体系のようなドキュメントやではなく、「人間」という媒体を使って、それを伝えていくことがPFの1つの役割なんだと思っています。

090523170011_2 参加された方々、ありがとうございました。写真は、気付きの共有の時間で、西河さんに「ファシグラ」してもらった模造紙です。コトをモノに、とか、コンテキスト、とか、人、とか書いてあります。

次のPFの講演は、6/14(日)の、「PMI Japan Summer Festa 2009」です。場所は品川の産業技術大学。またお会いしましょう。

090523175226

平鍋

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プロフィール

平鍋 健児

平鍋 健児

株式会社チェンジビジョン代表取締役社長、永和システムマネジメント副社長。
オブジェクト指向開発、UMLの勘所、アジャイルな開発手法の未来、マインドマップのソフトウェア開発での利用方法、プロジェクトファシリテーション(見える化)を語ります。現在、マインドマップとUMLの融合エディタ、astah*(アスター、旧JUDE)を開発中。

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