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先日発表がありましたが、JUDE、MASAMUNE、を作って販売する会社を、豆蔵さんと一緒に設立します。

http://www.esm.co.jp/news.html

MASAMUNEは、ソフトウェア開発プロセスの「見える化」ツールです。トヨタ生産方式のVM(Visual Management)よろしく、見えることが、行動に繋がるように、単なるデータでなく、行動が起きる情報として、見えるようにするツールにしたいです。日本の「見える化魂」を見せてやる!それから、「開発環境」というより、「開発エコシステム」、として、オープンソース製品も含めて、より「ゆるくつながる」ことを目指しています。だって、Maven, Rake, Subversion って優秀な製品使いたいじゃん!

JUDEは、ぼくが永和システムに入社して以来、メンバーと共にずっと育ててきた製品です。思い起こしてみると、1997年に、当時CADを開発していたメンバーと、こっそり始めた「放課後プロジェクト」でした。なんとか形にして、フリーで公開を始めたのが、1999年。一度、活動を休止していますが、現在では、全世界で無償版を含めて50,000ライセンスという知名度を得ました。これからは、MDAなどの工学によるコード生成ではなく、人と人との対話をサポートするツールにしたい。MDAは「マシンが読むコードをつくる」が、JUDEは、「人が読むモデルを作る」。今後とも、ユーザのみなさんの声に応えるツールであり続けますし、無償版も継続していきます。

これからのビジネスでは、シナジーを求めた協業は生き残りのために必須のものになるでしょう。一社で出来る範囲で考えていたのでは、スピードも効果も限られてしまいます。今回の合弁は、昨今のIT業界をにぎわしている、マネーゲームではありません。「日本のものづくり」を世界に発信する、という、強い意志の「カタチ」なんです。

ぼくたちエンジニアは、「よいものは売れる」という考えから、「売れるものはよいもの」という考えにシフトしないといけません。新しい会社では、製品開発・販売を、「商品を媒体とする会社と市場との対話である」と捉えることで、開発者も含め全員が営業の視点から、製品開発を進めていきたい。どんどん無償版も提供していきたい。また、インターネット(ブログ、グーグル、アフィリエート)を使った、新しいマーケティングに挑戦し、世界を視野に入れて活動して行きたい!

っと思うことは山のようにあります。

しかし、ここまでこれたのも、周りのみなさんのお陰、と感謝、感涙です。

平鍋

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プロフィール

平鍋 健児

平鍋 健児

株式会社チェンジビジョン代表取締役社長、永和システムマネジメント副社長。
オブジェクト指向開発、UMLの勘所、アジャイルな開発手法の未来、マインドマップのソフトウェア開発での利用方法、プロジェクトファシリテーション(見える化)を語ります。現在、マインドマップとUMLの融合エディタ、astah*(アスター、旧JUDE)を開発中。

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