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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2013年3月10日、「ITで日本を元気にする!」のメンバー総勢36名が仙台に集まりました。

今回は、東北の沿岸部を車で移動し、震災から2年経った各所の「今」を知り、現地の状況を情報発信することを目的としています。

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まず、最初に石巻市立門脇小学校に向かいました。門脇小学校の児童は学校の誘導で高台に避難し、無事だったものの小学校自体は津波と火災で大きな被害を受けています。小学校では、小学校の子どもたちが野球の練習をしていたのが、とても心に残りました。

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次に、名取市の閖上にある日和山を登りました。

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日和山に向かう途中1km前後の距離で約5,000の子どもたちが書いた灯籠が並んでいました。「希望」といった前向きな言葉がたくさん並んでいました。

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子どもたちが作った灯籠は、強風の影響があり規模は縮小されたものの無事点灯されたようです。

次に、福島県のNPO法人Bridge for Fukushima in 相馬基地を訪問しました。相馬基地は、相馬に住む授乳児を放射能の不安から守り、安心して子育てできる環境を整え、子育てするお母さんのためのネットワークです。登録世帯に、安心して飲めるミネラルウオーターの配布を週2回行なっています。そのほか、親子向けイベントの開催、インドアパーク等が行われています。

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途中で南相馬道の駅でおみやげを買ってきました。

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そして、福島県南相馬市小高区は、福島第1原発から10km~20kmにある、旧・警戒区域に足を運びました。つい最近まで、警戒区域だったということもあり、街のあちこちで被災同時のままになっている場所が多数見られました。

小高地区では、実際に事業をされている方からお話をお伺いしました。20km圏内は環境省の管理ということで国の指示で対応が行われており、1年先は国が決めるので、1年先や自分たちの将来が決められないという不安を抱えていらっしゃいました。旧警戒区域では、住むことはできず、放射能の影響により、復興が思うように進んでいないのが現状です。

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先月、初めて環境省と市との話し合いがあったようで、4月から市の行政機能が再開し、郵便局や銀行も開始する予定となっており、これからようやく復興に向けて動き出すという状況となっています。

小高区から移動し、10kmの警戒区域まで移動しました。

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最後に、飯館村の役場と公民館まで足を運びました。飯館村のほとんどの村民が放射線量が高く、住むことができない状態で、街は灯りもなくひっそりとしていました、

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最後に福島駅で記念撮影です。皆さん、どうもお疲れ様でした。

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昨年とほぼ同様のコースを回ってみましたが、予想外に復興が進んでおらず、こういった情報がメディアにとりあげられることも少なくなってきているという印象を持っています。

ITで日本を元気にする!」では、ITによる復興支援の取り組みを行なっています。

私自身は、微力ながらブログや記事(クラウド ビフォア・アフター)などを通じて、情報を発信していければと考えています。

 

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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