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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2012年11月29日

2012年11月30日の投稿

2012年12月1日 »

先日、クラウド関係者が集まる会合に参加する機会があり、懇親会の席で、学生さんとお話をする機会があり、クラウド業界を志望されているということで、有意義な情報交換をすることができました。学生時代から高度なクラウド環境に触れ、勉強してきている学生とお話をすることができたのは、恥ずかしながら今回が初めてでした。

2012年12月1日から、2013年の春に入社をめざす大学3年生の就職活動が本格化します。例年と比べると2ヶ月遅れの就活解禁ということで、短期間に採用説明会が集中します。そのため、学生の皆さんも必然的に希望候補の会社を絞り、より効率的な就職活動が必要となっています。

大企業での大規模な希望退職を実施するケースも目に付くようになり、業界の規模を問わず、多くの選択肢を視野にいれ、就職活動をすることが重要になってきているように感じています。

景気の先行き感が不透明で、どこの業界が成長分野であり、どの業界が自分の適正にあっているかということも悩むことでしょう。後々転職するという選択肢はありますが、最初の職場環境が、今後の人生を大きく左右するといっても過言ではないでしょう。

私自身がお薦めするのは、私がそういった環境にいるからかもしれませんが、クラウド業界での就職をお薦めします。

1. 成長分野であること

まずは、成長分野であることです。様々な調査会社のデータを読んでみると、引き続き成長が見込まれており、様々なビジネスチャンスが期待でき、これから入社される方の活躍できる機会も多いことでしょう。成長する一方で、人材の供給が追いついていないというのも現状かと思います。

2. 新しい分野であること

成長分野であると同時に新しい分野でもあります。伝統的な分野では、人の知識や経験が大きく左右しますが、新しい分野であれば、若い人が自ら率先して学ぶことができれば、業界をリードできる人材にもなれる可能性が大きいということにもなり、挑戦できる機会も大きいことでしょう。また、責任の大きな仕事をやらせてもらえるといったことも多いでしょう。

3.人の輪が広がる業界であること

クラウド業界では、1社ですべてのサービスを提供できるということはほとんどなく、異業種含めて様々な業界との連携が重要となります。どの業界でも連携や協業ということは多いのかもしれませんが、特にクラウド業界はその動きが顕著であると考えています。

社外を見渡してみると、ほぼ毎日のようにクラウド関連の勉強会や、コミュニティ活動などが盛んであり、こういった機会を通じて、いろんなつながりができ、ビジネスでつながる機会も少なくはありません。学生の皆さんの場合は、LINEやフェイスブックなどのソーシャルメディアを通じて、つながりを作るということに慣れている方も多く、こういったつながりは、比較的入りやすいといえるでしょう。

4. 毎月のサービスとしての収益が見込める業界であること

クラウドサービスは、利用者が必要なときに必要な分だけ利用することができます。お客様は毎月そのサービスを利用することが多く、毎月のサービスとしての収益が見込め、クラウドサービスの場合の多くは、毎月右肩上がりに伸びています。業界によっては、大型の受注案件に左右されることもあり、その商品や案件の受注ができなければ、経営にとっても大きなダメージになります。

5. 若い人が多い業界であること

私が担当しいている職場では、かなり若手の社員が多く働いています。業界を見渡しても若い社員の方が多く、若手同士で刺激を受ける機会も多いことでしょう。

最後に

細かな技術やサービスの話ではなく、かなり漠然とした話になり、クラウド業界というのがそもそも何なのかわからないかもしれません。就職活動をする上で、クラウドというものは何なのか少し勉強をし、就職活動で訪問する企業の選択肢の一つになれば、本望です。


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担当キュレーター「わんとぴ
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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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