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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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オープンクラウド」とは何か?のブログでご紹介をさせていただきましたが、「オープンクラウド」周辺の技術やサービス、団体やコミュニティ活動などが活発化しています。

今後、IaaSでは、「OpenStack」や「CloudStack」などのオープンソースのクラウド基盤ソフトウエアを採用したクラウドサービスおよび関連ビジネスの市場成長が期待されています。その効果は、PaaSレイヤやネットワークレイヤーにも波及しています。

実際に、どの程度の市場成長が期待されるのでしょうか? スマートフォンのシェアの動向を見つつ、方向感について整理をしてみたいと思います。

 

スマートフォンOSシェア推移からみる「オープンクラウド」の方向感

調査会社のNielsen 2011.3の「US SmartPhone Parketshare」を見てみると、GoogleのAndroid OSのシェアは、2009年Q3では、わずか数%程度だったのですが、急速にシェアを伸ばし、2011年1月にはiPhoneのシェアを逆転し、iPhoneのシェアは頭打ちとなっています。

image

出所:Nielsen 2011.3

Android OS がシェアを拡大させた背景には、オープンソースであるために、多くのメーカや携帯電話事業者がAndroid OSを採用することで、利用者数を拡大させています。iPhoneは今後も、ユーザから支持される端末が市場に投入されることが予想されますが、Android OSは引き続きシェアを拡大させ、iPhoneのシェアは苦戦を強いられることが予想されます。

パブリッククラウドの市場のシェアにおいても、Amzaon Web Serviceがパブリッククラウド市場をリードし、多くの開発者などに支持され市場をリードしていくことでしょう。しかし、Android OSがシェアを拡大させたように、OpenStackやCloudStack等のオープンソースのクラウド基盤ソフトウエアを採用する事業者が増え続けクラウドエコシステムを形成することで、数年後にはAmazonのシェア追い越すという可能性は十分に考えらます。

今、「オープンクラウド」は、「アーリーアダプター市場」と「アーリーマジョリティ市場の間の“深い溝である「キャズム」を超える時期、もしくは越えた時期と考えることができるかもしれません。

 

フルオープンな開発スタイルと多くの企業が参加する「OpenStack」プロジェクト

では、OpenStackやCloudStackなどの「オープンクラウド」がどの程度採用され評価されているのか、ご紹介をしましょう。

OpenStack」は、2010年7月、Rackspace HostingとNASAが中心となって「OpenStack」プロジェクトを開始しました。Dell、Citrix、RightScale、Intel、AMD、NTT、NTTデータ等が参加を表明し、現在、110社以上がプロジェクトに参加しています。そして、2012年4月、OpenStack Foundationが19社の設立メンバーと共に立ち上げを発表し、RedhatやIBM等が新たに加わっています。

OpenStackでは、最近では、米HPが2012年4月OpenStackを採用したパブリッククラウド「HP Cloud」の公開ベータ開始を発表しました。日本国内においてもパブリッククラウドの「HP Cloud」を5月から公開ベータ開始する予定です。

今後もAT&Tやドイツテレコム、DellなどもOpenStackを採用したクラウドサービスやクラウドソリューションの提供を予定しており、この1年間で採用する事業者は大きく増えると予想されます。

 

多くの商用導入実績がありApache 2.0に寄贈した「CloudStack」プロジェクト

CloudStack」にも大きな動きがありました。米Citrix Systemは2012年4月3日、Apache Foundation Projectへの寄贈を発表しました。CloudStackはGPLv3からCloudStack3.1以降はApache 2.0 licenseに完全移行される予定です。Apache 2.0への移行に伴い、開発の自由度が高まり、採用する事業者も増えていくでしょう。

CloudStackでは、国内では、IDCフロンティアNTTコミュニケーションズがパブリッククラウドとして提供しており、SCSKやユニアデックス等の多くのSIベンダがプライベートクラウドのソリューションとしてCloudStackを採用しています。海外では、タタコミュニケーションズやKT(コリアテレコム)、Go Daddyなどの事業者もCloudStackを採用しています。CloudStackはOpenStackと比べて、多くの商用導入実績があり、今後さらに採用の拡大が予想されます。

 

「オープンクラウド」はAmazonを超えるのか?

Amazonはこれまで以上にサービスを充実させ、存在感を示していくことは間違いありません。「OpenStack」や「CloudStack」を中心とした「オープンクラウド」の動きは、PaaSレイヤやネットワークレイヤーも含めて、大きな存在感を見せ、「Amazon」 VS. 「オープンクラウド」という競争の構造と、Amazon互換APIによる協調の構図が生まれる可能性は十分に考えられます。

今後の「オープンクラウド」がどこまで市場から認知され評価され、市場に普及していくのか、今後の動向が注目されます。

 

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※担当キュレーター「わんとぴ

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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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