『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2012年1月12日

2012年1月13日の投稿

2012年1月14日 »

 

1995年に会社に入社してから、17年が経とうとしています。2012年になったということで、改めて過去を振り返ってみると、必ずしも自慢できるものではなかったような気がします。仕事を与えられて普通にこなす。面白い仕事があったら、飛びついて食い散らかしてみるなど、特に入社してから十数年は、その場その場しのぎの対応で、あまり、地に足をつけて、将来を見据えた行動ができていなかったように感じています。

自分の転機がおとずれたのは、30歳半ばにして、会社の中での自分の将来がなんとなく見えてきたときです。このときから、意識的に社内から社外に目を向けるようにしました。当時愕然としたのは、自分自身があまりにも、内向き思考な社員であったということです。社外の会合やイベントに参加しても、なかなか話題についていけず、外部での知り合いは限られており、もちろん自分自身を知っている人もほとんどおらず、苦慮したことを覚えています。

これらの反省から、まず、業界全体へのアンテナを高くし、自分や自社のことを中心に考えるのではなく、業界全体にとってのメリットや貢献について、思考と行動を180度変えることにしました。社外のたくさんの人と会い、たくさんの本を読み、たくさんの情報をインプットしつつ、短期的なメリットは意識せず、自分の頭が時々空っぽになるのを感じながら、ブログなどで情報発信を続けました。 ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアは、自身の動きを大きく後押ししてくれました。

次第に、社外の方々から認知・評価いただき、講演や執筆依頼を多く受けるようになりました。社外の人脈は芋づる式に広がり、特にクラウドの分野においては、多くの人とつながり、ヒューマンエコシステムを意識できるようになり、ビジネスまで発展する機会も増えてきました。自分のブログやソーシャルメディアでつながっている人とは、驚くほど早く話が進むというのを幾度となく実感しています。

この5年間で、自分なりにも過去を反省し、自分なりの成長戦略を再構築することで、今に至っています。もし、5年前にこのことに気づかなければ、たぶん、将来の見えない怠惰な生活や仕事を送っていたのかもしれません。

そして、自分自身のこの先5年、10年の成長戦略をどうするかということが、自分にとっては大きなテーマです。今年は残念ながら自分の厄年でもあります。会社への貢献、社会や業界への貢献、地域や家族への貢献、それぞれ思いはあります。ただ、年齢的なことも考えると、優先順位や、断捨離の発想も必要となってくるでしょう。ただ、感じていることは、社内と社外、これまで別々に目を向けていたものを、もう少し融合させる仕組みを考え、 業界の未来創りへの貢献度を高めていきたいと考えています。

自分自身が、この先、どのような立場で、どのような考え方をもって、どこに向かうのか、あらためて今後の5年、10年の自分自身の成長戦略、さらには、業界のこれからをじっくりと考えていきたいと考えています。

 

AppStore image

「クラウド・ビジネス」入門
電子書籍版刊行記念 定価700円→350円

※担当キュレーター「わんとぴ

OneTopi「クラウド」@cloud_1topi(クラウド)   OneTopi「情報通信政策」@ict_1topi(情報通信政策) OneTopi「電子書籍」@ebook_1topi(電子書籍)

OneTopi「モバイル」@mobile_1topi(モバイル) OneTopi「SmartTV」@smarttv_1topi(スマートテレビ)

OneTopi「地域活性化」@localict_1tp(地域活性化)OneTopi「スマートシティ」@smartcity_1tp(スマートシティ)

MASAYUKI HAYASHI

« 2012年1月12日

2012年1月13日の投稿

2012年1月14日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ