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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2011年7月19日

2011年7月20日の投稿

2011年7月21日 »

先日のブログ「【お礼】ブログを毎日更新し続けて『1,500日』」でご紹介をさせていただきましたが、2007年6月に毎日ブログ更新を始めてから、1,500日が経ちました。

関係者の皆さまには、感謝と御礼を申し上げます。

1,500までの道のりを自分なりに少し整理をしてみたいと考えています。

 

ビジネスパーソンとしてのブロガーに対する評価

当時、オルタナティブ・ブログを始めた頃は、普通のサラリーマンが実名でブログを書くのはいかがなものか、というご意見も頂戴しました。最初の1年ぐらいには、一部の人にしか話さず、あまり目立たないようブログを書き続けていました。当時、私がどの会社に属しているのかというのも、多くの皆さんはご存知なかったことと思います。この時期は、自分にとっては、ブログを書き続けることに意味があるのか、葛藤した時期でもありました。

その間、「IBMのソーシャル・コンピューティングのガイドライン」に代表されるように外資系企業を中心に、実名と会社名を出し、ソーシャルメディアを通じて、情報発信をすることを推奨する企業が次々と登場しました。IBMに所属しているオルタナ・ブロガーの方からこのガイドラインの話をお聞きしたときは、衝撃を覚えた記憶があります。

この動きが、半信半疑でブログを書いていたものが、自分にとって、ブログを書き続けていれば、いつかビジネスパーソンにとってプラスになっていくのかではないかと、確信を持ち始めた時期でもありました。

現在は、ツイッターやフェイブックに代表されるようにソーシャルメディアが普及し、特にフェイスブックの場合は、実名が前提となっており、名前を露出して活動をする「露出リテラシー」が重視される時代になってきています。さらにビジネスにおいてもソーシャルメディアの活用が重要になり、社員の一人一人が広告塔としても認知される事例も出てきました。

わずか数年の間に、ビジネスパーソンによるソーシャルメディアの活用に対する評価が大きく変化してきたことを実感しています。この先、ビジネスパーソンにおけるソーシャルメディアの活用はさらに重要度を増していくのではないかと考えています。

 

情報のアウトプットとインプット

毎日の投稿の中で、一番苦労をしているのは、いかに品質の高い情報を投稿できるかということです。普通のニュース記事ではなく、事実(ファクト)をもとに、いかに自分の意見を交えながら整理できるかというのを意識しています。当然、情報のアウトプットをしていくためには、それ以上の情報のインプットをしていかなければなりません。

そのためには、人との出会い、本・雑誌、ネット、ソーシャルメディアなどを通じて、情報のアンテナを高くし、その情報を整理(キュレーションンなど)していく必要があります。膨大な情報の中で、情報編集力が必要となります。ブログを始めた頃は、この作業が非常に大変で、自分にとっても負担となりました。しかし、ある程度習慣化されると、自然と情報が集まるようになり、情報を編集することがあまり負担にならずにできるようになってきています。毎日の積み重ねが、自分自信の力になりつるあることを実感しています。

 

自分の得意領域をつくる

ブログを始めた頃は、テーマが大きくぶれたりすることがありました。また、当時は、PV数を稼ぎたいという思いもあり、PV数が稼げそうなネタでブログを書いたりして、PV数があがったときは、喜んだ時期もありました。最初のころのブロガーミーティングの懇親会で「林さんのブログは何が言いたいのか、よくわらないので、もっと自分の得意分野を認識して発信したほうがいいですよ」といった趣旨の話を聞き深く反省をしたのを記憶しています。そのときから、ブームに流されずに、自分自身の領域をつくり、発信し続けようという意識が生まれました。

幸いにも、その後、クラウドをはじめとして、いくつかの領域で、声をかけていただける機会が増えてきました。そして、担当においても今年の6月からクラウド関連の業務をさせていただき、ブログから派生した取り組みが、本業の仕事にいかせるようになってきました。ブログ、ソーシャルメディアを通じて、自分の得意領域を創っていくということの大切さを感じています。

 

ソーシャルメディアはセルフコーチングのツールである

ブログの毎日の投稿は、会社や上司から指示されているのではなく、たとえ、ブログを辞めても、会社の誰からも怒られることもありません。ブログは、ツイッターやフェイスブックと比べると、長文でしっかりと整理していく必要があるため、セルフマネジメントが必要であると感じています。ブログを通じて、自分自身がどこの領域を強くし、どんな成長をさせたいのか、コーチング的な意識をもって取り組んでいくと長続きしていくのではないかと思います。ソーシャルメディアを通じてセルフブランディングというキーワードが前に出て目的化してしまうと、途中で破綻してしまう可能性があるので、あくまでも結果論として考えると良いのかもしれません。

 

ブログを通じて夢を持ち続けること

ブログを通じて、自分自身夢を持ち続けてきました。当初はブログを始めて数年後に本を書くことといった夢を持っていました。自分が持ち続けていた夢が、ブログを書きづづけることによって、次第に実現しやすくなってきたことを実感としています。これまで何度かブログで紹介をしていますが、夢⇒習慣⇒人格⇒運命といったように、夢を持ち、こつこつと習慣化し、自分の人格に変えていくことが、長い道のりかもしれませんが、モチベーションを継続させることができ、成功への早道ではないかと感じています。

 

人とのつながり

そして、何よりも大きな収獲だったのが、人とのつながりです。ブログを通じて、多くの方々とつながり、いくつかのことを実現していくことができました。ソーシャルメディアで最も重要なのは、人です。その柱にあるのがブログであり、ツイッターやフェイスブックを通じて広がっていっているのではないかと思っています。この1,500日の間、日にちと同じくらい多くの人と出会ってきたような気がしています。

 

1,500日までの道のり

1,500日までの道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。精神的に不安定な時期もありましたし、仕事で時間がどうしてもとれない時期もありました。また、書籍の執筆活動で佳境を迎えていたときはブログを書き続けることが、非常に厳しい状況でした。また、正月やお盆やゴールデンウィークなどの長期休暇のときは、ブログを休みたいといこともしばしばありました。ブログのネタ切れにも何度か遭遇しました。

こういった状況の中で、自分の精神力と、そして多くの読者の皆さまからの声で、何とか乗り越えてることができ、今日に至ったのではないかと思います。ブログを書くという行為は決してすごいことではありませんが、毎日の積み重ねが大きな力になっていくということを実感しています。

日本人は、二宮尊徳や横井小楠の歴史的な偉人の方々に代表されるように、日本人固有の「徳」をもっています。ブログなどのソーシャルメディアを通じて「徳」を積んでいくことが、今、求められているのではないかと感じているところで、自分なりにも意識して実践していきたいと考えています。

 

 

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ブロガーとしての活動も社内外で次第に評価をいただけるようになりました。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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