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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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Interop Tokyo 2010 クラウド関連の講演を終えて」で、ご紹介させていただきましたが、講演を3つ担当させていただきました。無事終わってほっとしています。

先日、自社のブースでの講演した資料が公開されましたので、ご報告をさせていただきます。時間が30分でしたので内容はいたってシンプルです。資料の内容の一部を少しご紹介させていただきたいと思います。

クラウドが今後企業に迫る変革の現実とあるべき対応

資料の目次は、

1.クラウドを定義する(3ページ)   
2.企業に迫る変革の潮流(8ページ)   
3.求められる企業の対応(6ページ)

とあるように、クラウドコンピューティングについての概要を少しご紹介し、今、クラウドの潮流が企業にどのような変革をもたらしているのかをとりあげました。

クラウドコンピューティングの流れは、単にIT技術だけの流れだけでなく、政治的背景や経済的背景など、様々な背景が重なり、流れを後押ししているのではないかと考えられます。

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そして、私自身、坂本龍馬が好きなのですが、明治維新や産業革命などと比較しながら、新たな変革期として整理してみました。特にクラウドの流れは、産業革命での”分業”があったように、まさに”世界分業”が起こっているのではないかと考えています。

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クラウドコンピューティングの流れは、企業のオンプレミスでは、CPUやハードディスクが通常数割しか使われていない状態、つまり「オーバーサービス」の状態であり、クラウド化では、巨大なデータセンターを建設し、最新の技術を駆使してもITの性能成長が追いつかないほど、市場が急速に成長している「アンダーサービス」の状態にあることを比較しています。このギャップを埋めていくのが、今のクラウドコンピューティングの流れではないかと考えています。

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一方、クラウドコンピューティングは、これまで「過度な期待」をされてきており、そろそろ下降線に入り、幻滅期に突入する可能性が指摘されています。今後は、クラウドの安定期に向けた、実績や技術・サービス開発などが重要となってくるでしょう。

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そして、日本上空のスカイコンピューティング戦争前夜という表現をさせていただきましたが、総務省などの「データセンター特区」や外資系事業者の国内データセンター設置の動きなどが進んでおり、これまで、クラウドのサービスが主に米国にアクセスするというイメージが強かったのですが、ここ数年でアクセスの流れが一部変わっていくかもしれません。

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また、クラウドの流れは、現在の「シングルクラウド」から、「インタークラウド」の流れになっていくことが考えられます。この資料は、私も活動に参加しているグローバルクラウド基盤連携技術フォーラム(GICTF)の資料から抜粋をさせていただいています。

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変革の最後ですが、これまでのインフラは電話、インターネット、携帯と個別ばらばらに設備投資がされていましたが、将来的には、設備の統合が進み、そしてクラウドとの融合が進んでいくことが考えられます。 

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次に、これらの変化に伴なう企業の対応についてですが、まず、クラウドが企業にどのような価値(バリュー)をもたらすのか、それぞれ整理をしてみました。

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次に、導入にあたっての阻害要因を心理的な側面から整理をしてみました。各々がクラウドに理解を示さない限り、なかなかうまく進むことは難しいのかもしれません。

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また、技術課題の例もあげてみました。これがすべてではありませんが、技術課題を整理し、リスクを最小化しておくことが重要となってくるでしょう。

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また、クラウド導入にあたって、重要視してほしいのが、ネットワーク設計です。ネットワークも含めた”クラウド最適化”が重要となってくるのではないでしょうか。

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そして、情報システム部門のあり方ですが、これまでの構築・運用といった少し受身的な業務から、クラウドを利用するといったIT企画の観点から、より経営戦略に近い形で活用を考えていくことが重要となってくるのではないでしょうか。

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最後に、経営陣の視点ですが、企業には様々な経営課題があり、クラウドを導入することが必ずしも優先順位の高いものではないかもしれません。そういった中で、中長期情報戦略の中で、クラウドをどのような位置づけをして取り組んでいくのか、経営戦略の視点と、経営陣自らが旗振り役となって、イニシアティブをとっていくことが重要となってくるのではないかと感じています。

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以上が、大まかなポイントとなります。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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