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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2009年12月8日

2009年12月9日の投稿

2009年12月10日 »

経済産業省は、12月3日に「第1回スマートコミュニティ関連システムフォーラム」を開催しました。

東京電力、関西電力、東京ガス、トヨタ自動車、日産自動車、東芝、パナソニック、日立製作所、三菱重工業、富士通、NEC、NTTなどが22社の民間企業が参加し、石谷久・東大名誉教授などの有識者も参加しています。「スマートコミュニティ」について民間主導で議論をしていくというものです。

スマートコミュニティは、スマートグリッドのもっとも広義な位置づけであり、参加企業も多岐にわたっています。低炭素社会の基盤となるスマートコミュニティのあるべき姿を共有し、国際標準化や海外展開のあり方についても議論していくとのことです。かなり幅広い議論が今後なされていくものと思われます。

第一回目は「スマートグリッドやスマートコミュニティを巡る状況と課題について」で、現状分析と課題整理を行っているようです。本フォーラムは8回程度の会合を開き、来春にも提言をまとめる予定です。

本フォーラムでは、需要側からの対策の可能性を中心に模索し、スマートメーターを活用し、太陽光から電気自動車(EV)への蓄電や家電の自動制御を実現するといった将来像を描くことをテーマとしてあげています。また、スマートコミュニティの設計も検討し、国際標準化活動がどの部分で必要になるかも洗い出していきます。スマートグリッドは非常に分野が多岐にわたっており、家電、自動車、住宅、蓄電池などスマートコミュニティを構成する各要素のあり方も整理していくようです。

もう一つ重要なのは、スマートグリッドの国際戦略です。スマートコミュニティをシステムとして海外展開戦略を検討し、企業間の協力や提携を念頭に、海外展開を加速する戦略の策定を進める方針をたてています。海外では、グーグルやGE、IBMなどがスマートグリッドの分野において先行しており、日本企業勢も連携を深め、世界のスマートコミュニティ市場で対抗する基盤の構築を急いでいます。

では、スマートグリッド分野においてITベンダはどのうような領域でどのような展開をしていくのか、というところが気にかかるところで、URLベースで簡単ですが、自分なりに整理をしてみました。

 

<日系企業>

■日立グループ
・4月1日付で新エネルギー推進本部を設立し、2015年度に2,000億円規模の売上高を目指す   
・AMI向けの通信技術、系統安定化技術等をベースにスマートグリッドの開発・提供を推進   
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/29/017/index.html
       

■NEC
・ICT技術と電力網の融合によるエネルギーのトータル制御   
・需要と供給における双方向のリアルタイムな情報連携   
http://www.nec.co.jp/environment/econavi/7_1/energy.html
   

■NTTデータ
・14の企業・自治体・団体との連携体制を構築し充電インフラサービスの実証事業を実施   
http://www.nttdata.co.jp/release/2009/111601.html
   

■東芝
・10月1日付で、「スマートグリッド」構築事業の推進部門を新設   
・スマートグリッド関連の売上高を2015年度に1000億円とする中期経営計画を発表
http://econews.jp/news/electricnews/post_393.php
   

■日本ユニシス
・EV用充電インフラシステム『smart oasisTM』を提供   
http://www.unisys.co.jp/club/special/consultant/no02.html
   

■パナソニック/パナソニック電工
・住宅内の照明機器の遠隔制御などを行うHEMS(home energy management system)   
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20091126/197415/
   

   

<外資系企業>

■IBM
・世界の約50箇所でスマートグリッドの実証実験を実施   
http://www-06.ibm.com/industries/jp/tel-med/utilities/solutions/iun/index.shtml
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g71101c04j.pdf
            

■シスコシステムズ
・送電線網全体のコミュニケーションを実現する IP インフラの構築支援の『Smart Grid Solutions』の提供   
http://japan.internet.com/busnews/20090519/12.html

■オラクル
・スマートメーターと、その先を見据えたスマートグリッド   
http://www.oracle.co.jp/ent_pl/entry_free/ow09_session_register.session_detail?sid=108

■SAP
・スマートメーター活用基盤AMIと海外事例紹介   
http://www.ssk21.co.jp/text/T_09222.html

以上のように、日系、外資ともに多くの大手ITベンダーがスマートグリッド市場に参入しようとしています。今後、様々な提携や実証事業が実施されることと思いますが、今後の市場形成やキープレイヤーの勢力図、そして国際展開、標準化など、動きがかなり活発化してきそうです。                        

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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