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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2009年9月14日 »

学校裏サイト等のネットのトラブルに巻き込まれるケースが増えてきており、小学校や中学校では携帯電話の持込を禁止する自治体も増えてきています。しかしながら、携帯電話の持ち込み禁止だけでは、それらの問題は解決することは難しいでしょう。学校や家庭内での情報モラル教育も重要となってきます。

しかし、携帯電話をネガティブに考えるだけでなく、子どもたちにとっての有効活用方法を考えていく時期に来ているといえるでしょう。

市場ではキッズケータイも登場していますが、携帯電話市場が縮小し、スマートフォンが市場を伸ばしてきているということを考えると、キッズスマートフォンの登場が期待されます。

キッズスマートフォンで考えられる利用シーンとしては、電子教科書や電子問題集等の学力向上等のアプリケーション利用が期待されます。復習もでき、子どもたちはゲーム感覚で利用できるのではないでしょうか。将来は3D画像を使ったコンテンツも充実してくるかもしれません。

また、スマートフォン向けのキッズサイトを利用し、様々な調べ学習をするのもできるかもしれません。また、カメラ機能を使い、その場でWeb上にアップして、共有しながら感想を述べ合うといったこともできるでしょう。そして安心安全の分野では、Google Map等を利用しながら、どこが危険な箇所なのか、視覚的に理解させるといったこともできるかもしれません。

スマートフォンはiPhoneやT-01Aは基本的にハードウエアキーボードを持たず、タッチパネルで操作を行います。子どものときから世界で使われているOSを使い、グローバルスタンダートというと少々おおげさですが、ガラパゴスキッズケータイから抜け出すための環境をつくるべきではないでしょうか。

では、キッズスマートフォンにはどのような機能が備わっていればいいのでしょうか。ざっとあげてみると、まず、ソフト面では、フィルタリング等のセキュリティ機能を持たせる必要があるでしょう。そして、教育向けやエンターテイメント等の子ども向けのアプリケーションの充実です。ハードウエアについては、タッチパネルを基本としたiPhoneやT-01Aといったような端末が良いのではないでしょうか。

私には、小学校と幼稚園の子どもがいます。携帯電話だと電話をかけるまねしかしませんでしたが、T-01Aではタッチパネルを使ってアプリケーションを立ち上げたりするなど、いろいろいじったりしています。小学生の長女はOSの基本的な使い方はかなり理解したように見受けられます。

スクールニューディールで学校でのパソコンの導入が進められています。政権交代でどうなるかわかりませんが、電子黒板も導入していく可能性が考えられます。子どもたちのICTによる学力向上を考えていくためには、大型の端末だけでなく、普段から一番身近にある携帯端末のあり方にもう少し目を向けていく必要があるのではないかと感じているところです。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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