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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2009年9月10日の投稿

2009年9月11日 »

Twitterが日本において急激にユーザ数を拡大しています。Twitterユーザが増えれば増えるほど、その市場価値は注目されるでしょう。特に最近はTwitterによるマーケティング手法についても議論が高まっています。

数年前、多くのアクセスを集め影響力を持つ「アルファーブロガー」という言葉が流行した時期がありました。アルファーブロガー等の活用によるクチコミマーケティングも注目されました。

今、その波がTwitterにも押し寄せようとしています。フォロワーの数が万単位を集めるTwitterユーザも出てきています。Twitterでつぶやけば、何万人の人に対してオンタイムに情報を発信することができるのです。一回つぶやくだけでも影響力は相当大きいでしょう。これらの方々を「アルファーTwitter」と勝手にここでは定義させていただきます。

数万単位のフォロワーを集めていれば、商品価値も高いといえます。先日、あるマーケティング会社の人と話をする機会があったのですが、Twitterを活用したクチコミマーケティングについても問い合わせは増えてきているようです。メルマガよりも読む率が高く、メルマガの登録数よりはるかに広告効果は高いといえるでしょう。

情報を発信するのに1人あたり1円と単純計算をすれば、7万人のフォロワーを抱えている人は、1回のつぶやきをすれば、7万円の手数料を払っても広告主はそれ以上の広告効果を得られる可能性は高いでしょう。この人につぶやいてもらいたいという広告主も多いと思います。アルファーTwitteを招待し、ハッシュタグを活用したイベント連動企画もこの先増えてくるでしょう。

海外ではブロガーで生計を立てている人が多いのですが、このまま順調に日本でもTwitterユーザを増やしていけば、Twitterだけで生計を立てる人も出てくる可能性も否定はできません。マーケティング会社は早めに「アルファーTwitter」を囲い込むといったことも出てくるかもしれません。

「アルファーTwitter」と呼ばれるかどうかは定かではありませんが、この先、フォロワーの数を一つのバロメーターとして、評価される機会が増えてくるでしょう。ブログの時と同様、「アルファーTwitter」の価値を考え、マーケティングに本格的に活用する時期にきているのかもしれません。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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