『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2009年7月16日

2009年7月17日の投稿

2009年7月18日 »

インターネット、テレビ、新聞、書籍など、世の中で多くの情報が氾濫するようになり、私たちはどの情報を消費し有効活用していくのか、情報の利活用が本当に重要な時代となりました。氾濫する情報量にうまく適用することができなければ、大きな情報格差が生じることになるでしょう。

総務省情報通信政策研究所は、7月13日、「情報流通インデックス研究会」報告書を公表しました。現在の情報通信メディアの状況やインターネットによる情報流通の拡大等の動向を的確に把握できるように、新たな情報流通量指標の枠組みについて検討が必要であるという認識のもと、「情報流通インデックス研究会」を発足し報告書を公表しています。

本報告書のポイントは以下のとおりです。

       
  1. 平成19年度の流通情報量(注1)は約6ゼタビット(5.99×1021ビット)、消費情報量(注2)は約300ペタビット(2.96×1017ビット)で、ともに増加傾向(注3)。
  2.    
  3. 近年、特にインターネットの流通情報量の伸びが著しく拡大。
  4.    
  5. 流通情報量の約98.5%、消費情報量の約77.4%を放送メディアが占める。    
    (注1)電話機、テレビ受像機等の情報受信点で受信された情報量。      
      (注2)消費者が受信した情報のうち、実際に認知した情報量。      
      (注3)1ゼタビット=100万ペタビット=10億テラビット。

となっています。本報告書では、「流通情報量」と「消費情報量」について以下のように例をあげています。

○「情報流通」の例

  • 電話網で音声を伝送する
  • インターネットでブログ記事を伝送し表示する
  • 放送電波でテレビ番組を伝送し受像機で表示する
  • 郵便ネットワークで郵便物を輸送し配達する
  • 書籍を全国の書店で販売する

○「情報消費」の例

  • 電話に出て話を聞く
  • ブログの記事を読む
  • テレビ番組を視聴する
  • 郵便物を開封して読む
  • 購入した書籍を読む

「流通情報量」と「情報消費」の計量の考え方等については報告書に書かれているので割愛させていただきますが、「流通情報量」はインターネットを中心に急速に数値を伸ばしている一方で、「情報消費」は伸びているものの、「流通情報量」と比べるとなだらかな数値となっています。つまり、増え続ける情報量に対してユーザ側が消費できない状況に陥っていることがよく理解できるかと思います。   
image

(出所:総務省 「情報流通インデックス研究会」報告書 2009.7.13)

情報流通の動向が、世界経済、社会、国民生活、そして政治までも大きな影響を受けるようになりました。これから益々「流通情報量」の増加が予想されますが、「情報消費」の伸びは限定的になり、「流通情報量」と「情報消費量」のギャップはさらに広がることになるでしょう。ユーザの特性にあわせて消費できる情報をどのように個々に届けるのか、ライフログやリコメンド情報といった様々な個々のユーザのコンシェルジェとなるサービスの充実が期待されるところです。

MASAYUKI HAYASHI

« 2009年7月16日

2009年7月17日の投稿

2009年7月18日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ