『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2009年7月14日

2009年7月15日の投稿

2009年7月16日 »

総務省情報通信政策研究所は、7月13日、「ブログ・SNSの経済効果に関する調査研究」を公表しました。ブログ及びSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)について、2008年度の市場規模を推計した結果を取りまとめたものです。2009年1月時点で、ブログ登録者数は約2,695万人で月間PVは約205億、SNS会員数は約7,134万人で月間PVは約439億となっています。

調査結果のポイントは以下のとおりです。

  • 2008年度のブログ市場規模は、約160億円と推計。関連市場も含めると、約1961億円と推計。
  •    
  • 2008年度のSNS市場規模は、約499億円と推計。関連市場も含めると、約568億円と推計。
  •    
  • 2010年度のブログ市場規模は、約183億円、2010年度のSNS 市場規模は、約717億円となると予測。

ブログとSNSの市場を比較すると、ブログはブログ自体の市場は低いものの関連市場が10倍以上とビジネスの裾野が広いことがわかります。一方、SNSについてはブログの4倍以上の開きがあるものの市場は3分の1にも満たない状況です。なお、各々の市場の位置づけは以下のとおりです。

image

(出所:ブログ・SNSの経済効果に関する調査研究 総務省情報通信政策研究所 2009.7.13)

ブログの市場は、EC(約43%)及び広告(約42%)が8割以上を占めており、関連市場については、99.7%(1801億)がECとなっています。ブログでAmazon等のアフィリエイトに誘導するといったケースが多く、ブログを読んで商品を購入した方も多いのではないかと思います。

一方SNSの市場の場合は、広告(約55%)及びサービス(約42%)が97%を占めています。大変興味深いのは、SNSの場合はアバターやゲームのアイテム課金等のコンテンツといったサービスの市場が多く、ECが少ないという点です。関連市場では99.8%(69億)がECとなっているのですが、ブログの1801億円とは大きく開いています。

ブログの2010年度の市場規模は約183億円(2008年度:約160億円)、SNSの市場規模は約717億円(2008年度:約499億円)と予測しています。本調査を見る限り、SNSのほうが市場成長が見込まれているようです。ブログとSNSはサービス自体が似ている気がしますが、ビジネスモデルは大きく異なっているように見受けられます。サービス事業者にとってはSNS、そしてユーザ側にとってはブログというのがビジネスとしては魅力的に写るのかもしれません。

いずれにしても景気が低迷している中において、ブログとSNSの市場成長が予想されており、経済への影響力は年々増していくことになるでしょう。

MASAYUKI HAYASHI

« 2009年7月14日

2009年7月15日の投稿

2009年7月16日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ