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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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Oracle OpenWorld Tokyoの初日に参加してきました。今回はブロガーとしての招待なので、プレス・ブロガー席で基調講演を聞かせていただきました。

イベントのテーマは、「Your. Open. World. ~ここから結びつく。そして動き出す。」です。今回の事前登録者2万人を超え、セッション数も確か200を超え、そしてユーザ自身が成功事例として公演するセッションも40を越えています。1企業でこれだけ大規模な展示会できることに少々驚いているところなのですが、ユーザとともに作りあげたからこそ、成せる規模であるということを感じました。

NEC_0380

まず、オープニングでは、日本オラクルの代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤隆雄氏がお話をされました。ステージのスペースを十分に使いながら、会場に話しかけるように話をされる等、欧米の経営者のスタイルを意識されているという印象を持ちました。

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遠藤氏からは、今回の展示会の開催は経済危機の中においての明るいイベントにしていきたいと述べ、また、オラクル側が一方的に情報を発信するのではなく、皆さんが主役となり、オープンな形でつながり、それが会社とか組織に閉じこもるのではなく、連携を強めていくイベントにしたいという趣旨のメッセージを述べられていました。

不確実な時代には、経営に柔軟性が求められることが大変重要な時代であるとし、不確実な時代に必要とされる戦略としては①財務基盤の再編 ②顧客価値の最大化 ③従業員のパフォーマンスの最適化 ④売上げ価値の引き上げと価格戦略の見直し⑤リスクパフォーマンス管理が柱となるとしています。特に、これからはお客様視点での経営が求められ、的確に提案していく対応力が求められるとしています。そして社員の目線です。社員一人を意識した経営。一人のモラルを高め組織力をあげていく。そんな経営スタイルが求められているようです。

いろんな経営者が経済危機の中で新たなチャンスがあるという趣旨のことを述べられているケースをよく耳にしますが、今回も「逆境が経営基盤への回帰を促す」という視点から、

  • マネジメント・エクセレンス
  • オペレーショナル・エクセレンス

が重要であるとしています。グローバルなレベルで現場感覚を持ち、市場を正しく把握する力が必要であり、経験だけではすべてを把握できない時代になってきていることをあげられています。洞察力を持って把握すること、いろいろな選択肢をもちながら競争力に打ち勝つ原動力になるのか、そのための経営の舵取りや迅速な経営判断をしていくためには、情報を瞬時に集めながら分析していくことがマネジメント・エクセレンスの原点であるとしてしています。マネジメント・エクセレンスにはITの活用が必要不可欠です。

私は5、6年前に外資系企業を担当している時期がありました。当時は、様々な外資系企業が日本に本格的に進出し、展開を強化している時期でもありました。当時のオラクルの印象は、データベースの専門ベンダという印象でしたが、今は全くそういう感じがせず、むしろお客様の課題を総合的に解決し、成功へと結びつけるお客様にとってのパートナーになりつつあるというのが個人的な印象です。

遠藤氏の講演の中においても、「変化への適応力を高めるITプラットフォーム」の提供していくことをあげており、ITそのものがスパゲティー状態となっており、膨大なコストがかかるようになっている。ITの仕掛けが経営の足をひっぱっているという問題点を指摘しています。そのためには、優れたアプリケーション群と既存資産をつなぐITプラットフォームが重要であるとしています。

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最後に遠藤氏は、オラクルとともにイノベーションが加速するとし、強固な連携が新たな価値を生み、未来と築くイノベーションを生み出す中で、お客様の持続的な成長に貢献していくという趣旨のことを述べられていました。

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私は基調講演を聴く限りにおいては、SUNの買収については全く触れることはありませんでした。買収という事実が決まっただけで、まだ事業戦略を固め、広く周知するのはまだまだこれからでしょう。Oracle OpenWorld Tokyoは、オ ラクルがこれからもさらに成長するであろうという予感を感じさせてくれるユーザ参加型のイベントではないかというのを率直に感じているところです。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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