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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2009年2月6日

2009年2月7日の投稿

2009年2月8日 »

IBMさん主催のブロガーズ・ミーティングに先日(2月5日)参加してきました。数十名規模のブロガーが参加されかなり、関心度の高さが伺えました。後半から参加したので、全貌は理解できていないのですが、簡単に自分が感じたポイントをまとめてみたいと思います。

昨年11月にIBMでは、Web&テレセールス部隊を立ち上げ、Web2.0を使ったマーケティングの強化の施策を展開しています。それから数ヶ月たったいま、様々な反響も出てきているようです。具体的な活動内容は、個々の担当者が自分のブログを立ち上げて、それを顧客に向けて情報発信をしていくという試みです。 

実際にそれによって何がメリットがあるかというと、以下のことがあげられるようです。   
社員の個々のブログで顧客のニーズを汲み取り、親近感を高めること。それによって、個々の社員の市場価値の向上や、ビジネスのパフォーマンスをあげていくことができるというのです。そして、社員のアイデアを実現する場でもあり、市場価値があがれば当然社内の評価もあがることになるということです。また、IBMは今後、SaaSやクラウドビジネスのビジネスを創造していくにあたって、その文化を社内につくっておくというのも重要な位置づけになっているようです。また、公式ページを補完するという役割も担っているようです。

実際にブログを通じて、顧客との接点をもち、案件の受注などビジネスを成功に結びつけた事例も出てきており、それなりの成果も出てきているようです。個々の社員がブログを通じて身近なイノベーションの成功体験を積み重ねることによって、社員のモチベーションにも結びつくでしょう。実際にブログを書いている社員の方のプレゼンも聞きましたが、何かブログからやりがいを見出そうという気持ちが感じ取れました。 

コンシューマーの世界では、ブログやSNSそして、Twitterなどが当たり前のように利用されていますが、企業がWeb2.0のツールを活用するケースは必ずしも多くはないと考えています。実際にWebコンタクトの中でチャットでのお客様とのやりとりもはじめており、成果も出てきているようです。このようにWeb2.0のツールを生かした企業のアプローチは、景気が低迷する中において、顧客の購買意欲を誘導するための、さらに重要な役割を占めていくことになるのかもしれません。


MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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