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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2009年1月31日

2009年2月1日の投稿

2009年2月2日 »

最近、テレビや新聞を読んでいると、企業の人員削減のュースや記事を目にします。決算発表では人員削減の公表が相次いでいます。就職活動においても内定取り消しなど、つい1年前まで考えられなかった状況がおきています。

おそらく、学生の皆さんにとっては、この不景気の中、どの業界が景気に強くて、自分自身に適しているのか、かなり迷われているのではないかと思います。そしてなによりも内定の獲得はこれから厳しさを増していくことでしょう。 

今の状況を考え、そして将来性を考えると、果たしてどの業界がいいのでしょうか?

様々な意見があるとは思いますが、個人的には、情報通信業界をお勧めします。理由は、いくつかありますが、まず、公共インフラであり、通信料というある程度安定した収入があるため、大崩することは考えにくい状況です。インターネットが爆発的に普及しながらも比較的安定した収入を確保しています。 

そして、ある程度の収入のベースラインが確保される中で、ネットワークの上で利用するアプリケーションの利用拡大が予想されています。これらの市場は今後も成長する分野といわれています。これからは、個社ごとにシステムを開発し、構築運用するといったことは少なくなり、ネットワークを通じて、アプリケーションを必要に応じて利用する比率が高まっていくことになるでしょう。

そのため人材の採用にも積極的です。例えば、 NTTドコモの場合は業績好調で、10年春の新卒採用数を今春より60人増の360人に増やすようです。多くの業界が人員を削減し、採用を抑制する中において、採用を増やしているのです。

また、技術の進歩が驚くほど早く、常に変化を求める人にとっては、ついていくのが大変な場合もありますが、いつも新鮮で非常におもしろい業界と言えるでしょう。

この業界は理系出身の中心の業界と思われがちですが、必ずしもそうではないかと思います。私自身も経済学部の出身で大学時代はESSで英語を勉強したり、ゼミでは日本経済思想史など、ITとは全く無縁のことを勉強していました、

私の学生時代の頃と比べて、多くの学生はパソコンやインターネットを当たり前のように使う世代、いわゆるデジタルネイティブの世代なので、文系、理系に関わらず、すんなりと業界の流れについていけるのではないかと思います。むしろ、若い人のほうが、新しい発想で私たちをリードしていくこともできるのではないでしょうか。 

今、どの業界を中心に就職活動をしようかと考えている人は、冷静に状況を分析し、情報通信業界も選択肢の一つにしていただけれると良いのではないかと思っています。あくまでも個人の判断なので一つの参考になればと考えています。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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