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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2009年1月19日

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VAIO type Pの話題ばかりで恐縮ですが、今日もそのネタで書かせていただきます。今日は、VAIO type P クラウドコンピューティングとの関係です。  

クラウドコンピューティングが使われるようになったのは、グーグルCEOエリック・シュミット(Eric Schmidt)氏が2006年8月9日、米国で開催された「検索エンジン戦略会議」の講演で「クラウドコンピューティング」という言葉を使ってからと言われています。その一部を紹介してみましょう。

今の最大の関心事は新しいモデルが生まれることだ。もちろん皆さんも関係している。このチャンスがどの程度大きいものなのか私にはわからない。大前提にあるのは、データサービスとアーキテクチャーがサーバー上にあるということだ。これを「クラウドコンピューティング」と呼び、すべては雲(クラウド)の中にある。そして、パソコンやMACや携帯電話やBlackBerry(ブラックベリー)等デバイスを意識することなく、雲(クラウド)にアクセスすることができる。

「デバイスを意識することなく」というところが、私自身ポイントなると思っていますが、個人個人にとっては、デバイスをある意味ものすごく意識して、自分に適したクラウドコンピューティング対応の端末を選んでいく必要があると感じています。  

VAIO type Pは、そのクラウドコンピューティングが普及する中において、コンセプト端末となっていく可能性をもっていると感じています。

重さが約600グラムと軽量で、毎日持ち歩いても気にならない重さは魅力です。いつでもどこでも持ち歩いていける端末です。そして、この1、2年の間に急速にモバイルブロードバンドが普及していきます。例えば、モバイルWiMAXやWillcom Coreの次世代PHSなどがあげられます。将来的にはLTE(スーパー3G)もサービス提供される予定です。つまり、いつでもどこからでもアクセスできるブロードバンド環境が整っていくことになります。 

その一方で、市販されているVAIO type Pの処理速度は速いとはいえません。私自身は、オフィスなどのソフトウエアをインストールしてデスクトップで処理をさせようという気が正直おきません。おそらく、搭載されているOSもWindows Vistaなので、普通に使えば、ものすごくストレスを感じてしまうのではないかと感じています。

そのかわり、FirefoxやGoogle ChromeのWebブラウザだけはインストールしました。そのほかは、通信設定用のソフトだけしかいれていません。つまりWebブラウザを使い、クラウド側で処理をしてもらい、GmailやGoogleドキュメントなどに代表されるWebアプリケーションを利用して、快適なスピードで処理をすることができるのです。もちろん外出先なので、HOTSPOTやHSDPA等通信環境に依存しますが、それなりの回線速度であれば、インストールしたソフトウエアを動かすよりもWebブラウザ上で処理されるWebアプリケーションを動かすほうが快適なのではないかと感じています。  

クラウドコンピューティングの時代がこれから普及するからこそ、端末に目をむけ、iPhoneやオバマ氏がこようなく愛しているBlackberry、そして、これから日本にも上陸するアンドロイド端末、急成長するネットブックなど、様々な視点で自分にとって、クラウド時代の端末はなんなのか、考えてみるとおもしろいのかもしれません。私自身はいろいろ吟味した結果、今は、VAIO type Pを自分にとってのクラウド端末にしたいと考えています。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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