『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2008年6月14日

2008年6月15日の投稿

2008年6月16日 »

昨日、長男の保育参観に参加してきました。今日が父の日ということもあるので、多くの父親が参加されていました。幼稚園の中で見る子どもの姿、家で接するときとは一味違います。

保育参観の後、親父のための講演会に参加してきました。今回講演された方は、大自然に囲まれた幼稚園の園長先生です。子どもに自然を学ばせ、危険な遊び、汚い遊び、そしてうるさい遊びを積極的に体感させることによって、挑戦と意欲、そして生きる力を養うことが子どもたちにとって非常に大切であることをお話されました。

自然体験の話の中で特に印象的だったのは、キャンプの際に、実際に子どもたちの目の前で鶏を殺して裂いて、から揚げなどにして子どもたちとその肉を食べるという試みです。子どもたちは当初、鶏が殺されるところで涙を流しましたが、普段の生活の中で自分たちが肉と食べていることと同じことを自分で見て経験することができるのです。動物や植物の死によって、自分たちは食事をすることができて生きていること。「命をいただくこと」の意味を理解することが大切なのです。

自然の中には、考えること、工夫すること、我慢すること、そしてがんばることがたくさんあります。

ゲームやインターネットが普及し、子どもたちが、ネット(バーチャル)の世界とリアルの世界と区別がつかなくなったときに、秋葉原のような事件が起こってしまったと今回の講演の中で指摘されていました。リアルの世界の中で命の大切さを教えることが大切であるということを改めて感じました。

しかし、今の世の中は、自然の世界だけを理解していれば生きているというのはなかなか難しい世界になっています。ネットの世界、つまりICT教育の充実ももちろん必要でしょう。有害サイトや学校裏サイト等、学校教育において、ネットの危険性が議論され、有害サイトのフィルタリング規制も始まろうとしています。

子どもたちはネットの世界でも同様に、考えること、工夫すること、我慢することが必要だと考えています。ネットで事件が起きないために、学校現場での教育もありますが、親が子どもとネットに対して向き合っていないからではないかと考えることもできるでしょう。

子どもたちの生きる力を養うためには、一番大切なのはもちろんリアルの世界で命の大切さを教えることです。そして、子どもたちにはネットの世界も同様に、ネットの中で生きる力を教えていくことも大切です。そのバランス感覚が今の時代には必要ではないかと感じているところです。


MASAYUKI HAYASHI

« 2008年6月14日

2008年6月15日の投稿

2008年6月16日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ