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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2008年6月12日の投稿

2008年6月13日 »

IT業界は、学生とっては非常にネガティブなイメージがあるようです。@ITのWeekly Top10でもIT業界について議論が巻き起こっている点をとりあげています。果たしてIT業界はこのまま不人気業界として続いていくのでしょうか?

 

   

 

もう「IT業界」とは言えない」の中では、「IT業界」という定義のあいまいさについて考察しています。

ネットでの議論を見守りながら思ったのは、もうIT業界という言葉は軽々しく使えないということだ。記者はこれまでIT業界という言葉を何気なく記事に使ってきたが、その言葉が指す対象は幅広く、本来は軽々しく使うことができない言葉だ。IPAの討論会が(主に経営者側の発言で)毎回大きな議論となるのは、参加者が考えるIT業界の意味が、ばらばらだからではないか。

IT業界とは、ある人にとっては、ハードウェアからソフトウェア、システム構築、サポートなどをフルラインアップで提供する垂直統合的な企業を指し、ある人にとってはパッケージソフトウェア専業、ある人にとってはWebアプリケーションを開発し、Web上でサービスを提供する企業を指す。つまり、人によってまったく違う世界を見ているのだ。

そのために、あるIT業界では当然の言葉が、別のIT業界では大きく反発されるということが起きているように思う。@ITをはじめとするメディアも多様な状況にある業界を十把一絡げにして取り上げて議論してしまうのは乱暴だったと反省している。


私が働いている業界は、「情報通信業界」と一般的に言われています。ですが、仕事内容から考えると、情報通信の仕事だけをしているわけではなく、定義はあいまいですが、IT関連の仕事をしていると自分自身認識しています。

しかし、情報通信業界の中では一般的にはITというあまり言葉を使わず、ICTと言う言葉を使っています。ICT(Information and Communication Technology)とは、日本語では「情報通信技術」と訳します。ITの「情報」に「コミュニケーション」と言う概念がつき、ITをネットワークを通じてコミュニケーションやコラボレーションをすすめていくイメージが含まれています。

情報通信業界だけでなく、NECや富士通等のICTをいうキーワードを多く使っています。総務省や文科省等もICTというキーワードを利用されています。

情報通信業界の視点で偏っているのかもしれませんが、端末、ソフトウエアなどの多くはネットワークにつながります。「IT業界」のネガティブなイメージを払拭するために、何らかの言い方を変える必要があり、その選択肢の一つに「ICT業界」と呼んでみたらどうか?と時々考えたりします。

学生にとって「コミュニケーション」というキーワードがつけば、少しは魅力的な業界に見えると思うのですが、さてどうでしょうか??


MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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