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NTTドコモは5月27日、2008夏モデルとなる「906iシリーズ」「706iシリーズ」を発表しました。前回の“全部入り”ケータイがさらに強化され、全般的に見ると魅力ある端末が並んでいます(関連記事)。

しかし、ドコモユーザとしては、一つだけ不満があります。今回の夏モデルでキーボード搭載の携帯電話(スマートフォン)の発表がなかったことです。

10代、20代の若い世代は、携帯電話で文字入力をすることはそれほど抵抗がなく、むしろ得意としていると思いますが、パソコンのキーボードから始めた30代以降の世代にとって、携帯で文字を入力することはやや苦痛です。

他社を見渡してみるとどうでしょうか?

ソフトバンクモバイルのインターネットマシン「922SH」、ウィルコムの「WILLCOM 03」と「WILLCOM D4」、そしてイーモバイルの「EMONSTER (S11HT)」等が並んでいます。ソフトバンクモバイルの「922SH」は、スマートフォンと携帯電話の良いところをうまく組み合わせた商品と言えるでしょう。

「906iシリーズ」「706iシリーズ」の中でキーボードとの連携を強調している商品が一つだけありました。「SH906i」です。Bluetooth対応のワイヤレスキーボードに対応し、快適に文字入力も可能です。でも、ドコモのキーボード搭載で一体型の携帯電話(スマートフォン)がほしいのです。

また、今回のドコモは、Googleアンドロイドなどの共通OSをあまり意識されなかったのではないかと思います。Googleと本格的に連携するのは、「907i」以降になるのでしょうか?

私自身の理想の携帯電話(スマートフォン)は、「922SH」や「WILLCOM 03」のようにキーボード機能が搭載され、さらにiPhoneのようにタッチパネルも直感的に使える。そして、Googleアンドロイドが搭載されたオープンなプラットフォームで様々なアプリケーションが連携できる点です。もちろんワンセグ機能やGPS機能も魅力的な機能ではありますが、現状のまま進化し続けるとガラパゴス現象にさらに陥ってしまうというリスクも考えられます。

ウィルコムの喜久川社長は「WILLCOM 03」等の発表時に「ガラパゴスは目指さない」と述べられています。そして「eメールマシン」というコンセプトモデルも展示し、ユーザの様々なニーズに答えようとしています。

約10年ほど前、ドコモは、ポケットボードを発売し、携帯電話とキーボードを使い当時は画期的な利用方法を私たちに提案してくれました。そして、シグマリオンも当時のユーザをわくわくさせてくれました。今でもシグマリオンを使いこなしている人も多いことでしょう。もちろん私も今でもユーザの一人です。

ドコモから早くキーボード搭載の携帯電話(スマートフォン)を出してほしいと願うばかりです。ブログのネタも携帯電話(スマートフォン)から気軽に書けて投稿できるようになるのが私の理想の一つです。


MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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