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インターネットの世界をリアルの街の世界に例えてみましょう。

インターネットの黎明期、道は砂利道で歩くのも大変でした。人は歩きにくい砂利道の中、ときには転びながら試行錯誤しながら歩きました。やがて、多くの人が通るようになり道路は次第に舗装され、自転車や車も走るようになりました。交差点には信号機がたち、道路の脇には小さい店も立ち並びました。

人々は店の中に入り、ショッピングなどを楽しむようになりました。エンターテイメント施設も増えつつあります。街には人がたくさんの新しい出会いの場があり、情報交換をする人もいます。街は活気に満ち溢れています。そして人々は自ら情報発信をし、様々な知恵とコラボレーションが生まれ、街づくりに反映されていきます。街には常に新しい技術や施設が生まれ、発展をしていきました。何よりもいいところは、自由でオープンな空間がたくさんあることです。

しかし、街が発展する一方でマイナス面も露呈されるようになりました。住居侵入や窃盗や強盗そして違法駐車や交通違反など数え上げたらきりがありません。自分の名前を偽装し悪事を働く人も出てきました。違法コピーの商品も出回っています。路上でのキャッチセールスも目立ってきています。

子どもたちにも不安が押し寄せています。親は防犯ブザーやGPSを持たせるようになりました。子どもへの安全対策は次第にエスカレートしていきます。子どもたちへの犯罪は、教員や保護者の目の届かない部分も増えてきました。子どもたち同士の誹謗中傷やいじめも問題になってきています。子どもたちが犯罪にあわないために様々な規制も必要になってきました。規制のあり方は政府まで巻き込んだ議論になっています。

そして、道路を見渡すとどうでしょうか?同じ通行料金ながら軽自動車で走る人もいれば、4~5台の高級車で乗り回している人もいます。大型バスや大型トラックも増えてきています。道路の渋滞も目立つようになり、時間帯によっては道路管理事業者が交通規制をせざるを得ない状況にもなっています。渋滞緩和のため、道路を新たに建設する方法もありますが、ユーザがこれ以上のあまり増えそうにないので、おおがかりに道路を建設すると赤字になってしまいそうです。車を多く運転するユーザから余分にお金を徴収しないといけないのでしょうか?

これまで発展し続けた街ですが、見渡すと、様々なほころびがでてきて少し危険な街になってしまったような気がします。自由でオープンな空間である反面、少し秩序が乱れてきているようです。街の様子がよくわからなければ、一人で街を歩くのが怖いという人もいるでしょう。ましてや子ども一人を歩かせるとは親にとっては非常に危険が多いです。道路の専門化(?)である私も最近怖いなあと思うことが多々あります。秩序を維持するためにこれから規制をかけていかなければならないでしょうか?


NGNをリアルな世界に例えてみるとどうでしょうか?

3月31日からクローズドな高速道路が一部開通しました。まだ東京都内の一部なので、あまり車は走っていません。まだお店もほとんどありません。よって、今はほとんど街の話題にものぼっていません。高速道路建設は果たして大丈夫か?と心配や批判する人もいます。高速道路で何をしたいのか、今は多くの人からは見えていません。今は、高速道路建設で利益を得ているのは、多くは建設会社とその周辺会社です。

予定では、2010年までには日本全国に高速道路が出来上がる予定です。そして、2010年前後に本格的な高速道路以外の建設ラッシュが始まり、大型ショッピングセンターや大型マンションそして大型オフィスも高速道路上にできるでしょう。道路は特に込み合っていないので人々は目的地に正しい時間に安全に着くことができます。街の道路よりもきれいに整備されています。そして、街と比べて交通事故も犯罪も極端に少なくなるでしょう。

大型ショッピングセンターでは、買い物から食事、そして映画鑑賞などから決済までほぼすべて完結することができるでしょう。多くの人が集まり、様々な出会いやビジネスも生まれることでしょう。街から大型マンションに引越しする人も増えてくるかもしれません。大型オフィスでは、企業の重要な情報をまとめてビルのセキュアな金庫にあずけることもあるでしょう。自オフィスにある重要な情報は極力あずけるようになっていくでしょう。

2012年には高速道路もほぼ完成し、高速道路上に新しい大型都市が生まれていることでしょう。ただ、人工であるがゆえに新型都市がどの程度発展していくのかまだまだ不透明な部分も多いのではないでしょうか?


2012年ごろの世界はどうなっているのでしょうか?

2012年ごろは、街の道路の様子はどうなっているでしょうか? 高速道路に車が多く走っていると、街の道路の交通量も減るでしょう。インターチェンジを増やして高速道路と街の道路に車がうまく行き来するような設計も必要でしょう。環境対策も本格化していることでしょう。

街の道路は規制を強めてきましたが、そろそろ規制緩和の施策を考えていく必要も出てきているのかもしれません。犯罪は今よりも本当に減っているのでしょうか?もしかしたら新種の犯罪手法が出てきているかもしれません。政府や警察はどのように対応をしているのでしょうか?

新型都市に多くの人が集まり、セキュリティの高い安全な都市を維持し続けるためには、企業同士の協力も必要不可欠です。もちろん世界と比べて遅れていると言われている政府や地方公共団体もこの環境を活用しない手はありません。中小企業は生産性を高めていくためにうまく活用できているでしょうか?安全な環境であれば、人々は都市の中をもっと自由に闊歩することができるでしょう。超少子高齢化時代を念頭においた人々が安全に暮らせる都市づくりが求められます。

日本の新型都市は世界の人たちから見てどのように映っているのでしょうか?ガラパゴス都市と言われてしまっていないでしょうか?それとも国際標準の世界都市として世界市場をリードしているのでしょうか? 海外から観光客が日本の新型都市に来てくれるのでしょうか?海外からの勧告客がお買い物をしたいと思う魅力ある都市になっているでしょうか?


インターネットの世界とNGNの世界を、比喩を使いながら表現をしてみました。意味不明のところも多いと思いますが、イメージとして捉えていただければと思います。インターネットの世界とNGNの世界、これから役割を分担しながら、街と都市が発展していくと思われますが、さてどうなるでしょうか?


MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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