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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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私が群馬県から東京まで新幹線通勤をしてもう10年近くが立とうとしています。通勤時間は自宅から職場まで約2時間弱。新幹線通勤を始めたころは起きるのも本当につらく、この先、新幹線通勤がずっと続くのかと思うと憂鬱な日々が続きました。ましてや慣れない東京での仕事。

しかし、今は快適な新幹線通勤を過ごしています。新幹線通勤の良いところは、

(時間と空間のメリット)

  • 自分のスペースがもてる
  • 自分のしたいことができる。例えば、読書、睡眠、お酒、ブログの執筆、頭の中の整理などなど。

朝は、始業時間の3時間から3時間前に起床します。下書きのブログを精査し投稿してから食事をします。そして駅まで10分ちょっと歩き、駅発の新幹線に乗ります。新幹線の中ではまず日経新聞に20分から30分目を通し、そして、疲れているときは眠たくなるのでだいたい睡眠に入ります。前日に多少遅く寝ても朝に睡眠不足を調整できる点は、非常にメリットを感じています。

帰りの新幹線の中では、その日にできなかったこと、またはしたいことをやります。例えば、前日飲みすぎて眠たかったら睡眠時間。読みたい本を読む。ブログのねたを書く等(このブログも新幹線の中で書いています)。お酒は一人の場合は飲みません。帰りの時間は、1日のストレスを調整する時間として効果を発揮しています。

新幹線の往復乗車時間は約2時間。この2時間の過ごし方が自分の調子を左右すると言っても過言ではないでしょう。

(距離のメリット)

距離のメリットも感じています。平日は東京でデジタルな仕事をする。そして、週末はアナログでスローな生活。車で10分程度の距離で東京ドームより大きな公園が2つあります。公園の中で子どもを自転車に乗せたり、遊戯やボールで遊ばせたり、イベントに参加したりいろんなことができます。山も近いし、有名な温泉まで40分~50分、軽井沢の避暑地も渋滞に巻き込まれない裏道を使って、1時間程度で行くことができます。

また、東京や南関東と比べて物価も安いので、東京でマンションを買う価格以下で、庭付きの一軒家もつこともできるでしょう。今は、庭できゅうりなどを植えて子どもたちといっしょに野菜が育っていくプロセスを楽しんでいます。将来は日本の食糧危機(?)にも備えて、庭に野菜を植えて自給自足率を高めたいと考えています。IT系の仕事をしていると、このアナログ的なスローな感覚が非常に心を癒してくれます。

(その他のメリット)

新幹線通勤をしていると、23時前が最終列車なので、深夜まで仕事をすることは、まずありません。遅くとも22時には周囲の人が気を使ってくれてどんなに忙しくても22時過ぎには会社を出ることができます。また、飲み会も基本は一次会のみの参加で深酔いをすることもほとんどありません。新幹線通勤であれば、ある程度規則正しい生活ができるのです。

また、新幹線の駅の周辺はマンションが立ち並び、日本は本当に少子高齢化社会なの?と感じるほど、子どもたちでいっぱいです。土日に近くの公園をのぞくとたくさんの子どもたちと親が遊んでおり、子どもたちにとっては非常に恵まれた環境にいるなあと感じています。

もちろん、地域のつながりも東京よりは密かもしれません。私自身も小学校の「オヤジの会(父親ネットワーク)」に入り、親同士のつながりも重視するようにしています。

東京には東京のメリットはたくさんあります。東京にいれば、多くの刺激を受けることができます。しかし、それだけでは、ストレスになり、つながりの希薄さを感じることもあるでしょう。

だから、通勤は長くて遠いほうがいいのです。人生1回きりですが、一度に二度の人生を経験しているような感じがします。(おおげさかも・・)

新幹線通勤の可否は会社によって違うと思いますが、朝7時台には7~8の新幹線が走るなど多くのサラリーマンが新幹線通勤をしています。機会があれば(気持ちがあれば)、東京から少し離れたところに住み、長くて遠い通勤を楽しんでみてはいかがでしょうか?


MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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