『ミニ鍵盤』の”ミニ”度合い~SaaM実現に向けて(2)
この土日は、先日、NAMMショーで発表されたAKAIのiPK25の話題でも書こう、かと思っていたのですが、もたもたしている間にあっという間に松尾さんに先を越されたので、ニュース性の無い全く普通のエントリーを。
一つ前のエントリーにて、非常にざっくりとではありますが、ミニ鍵盤の概要に対して書いてみた訳ですが、もう少し踏み込んでみましょう。
標準鍵盤に比べてミニ鍵盤は”ミニ”なんです、と言っても、じゃあそれはどれだけミニなんだ?と言われるとその基準は無いに等しいのでは無いか、と自分は思っています。
・・・何故なら、うちにあるものを計測してみると、ほぼ統一感が無いからです。
今回はその実測結果について書いてみたい、と思います。
【計測方法について】
下記図のように3点で測ってみました。
1.白鍵のド~シ(C~B)までの幅:W
2.白鍵の長さ:WD
3.黒鍵の長さ:BD
とします。
なお、
・1.の幅を測るにあたって、シとドの隙間部分の判断には、自分の目視が影響していること
・2.、3.の長さを測るにあたって、実際の部品レベルで分解して調べた訳ではなく、表面上見えている所から測っていること
・計測には通常のものさしを利用していること
をあらかじめご了承願います。
さて、お待ちかねの(?)その結果です。
メーカー名 |
機種名 |
カテゴリー |
W |
WD |
BD |
YAMAHA |
SK1XG |
DTM向けXG音源搭載キーボード |
13.6 |
7.9 |
4.8 |
CS01 |
アナログシンセサイザー |
13.6 |
7.9 |
4.8 | |
DX100 |
デジタルシンセサイザー |
13.6 |
7.9 |
4.8 | |
KORG |
microKontrol |
USB/MIDIキーボードコントローラー |
13.6 |
7.9 |
4.8 |
CASIO |
SK-1 |
ポータブルキーボード |
12.5 |
7.3 |
4.8 |
CZ-101 |
デジタルシンセサイザー |
13.9 |
8.2 |
5.0 | |
GZ-5 |
DTM向け簡易音源搭載入力用キーボード |
10.4 |
4.8 |
2.6 | |
KAWAI |
HYPERCAT(MDK7) |
MIDIキーボードコントローラー |
13.9 |
8.0 |
4.8 |
P-32 |
幼児学習用ミニピアノ |
13.1 |
7.8 |
4.7 | |
SUZUKI |
A-32 |
鍵盤ハーモニカ |
13.2 |
8.2 |
5.2 |
M-37 |
鍵盤ハーモニカ |
13.1 |
9.0 |
5.8 | |
上海手風琴製造 |
22鍵手風琴 |
簡易アコーディオン |
13.4 |
9.8 |
5.5 |
KiDZTOYZ |
MixMeDJ |
玩具 |
12.5 |
5.5 |
3.1 |
Blueman Group |
Keyboard Experience |
玩具 |
12.8 |
7.3 |
4.3 |
(単位はcm)
といった違いがあります。
特筆すべきは、カシオ、カワイ、スズキに関しては、その楽器カテゴリーとしての用途に応じて、それぞれの鍵盤幅の部品を用意していたことでしょうか。
<参考画像>
カシオの違い
カワイの違い
スズキの違い
(あまりよくわからない画像ですみません)
汎用品を利用する、とか、部品共通化、という言葉が叫ばれて久しい訳ですが、こういう所にもメーカーの意地だとか心意気を感じられる・・・それがまたミニ鍵盤の良いところでもあります。
ご参考:mixiのコミュニティをやってます。
「ミニ鍵盤が好き!」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2068532
追記:本日は1月17日です。阪神淡路大震災の起こった日でもあります。のうのうとこんな呑気なエントリーを書くことができるのも、幸いにしてこの世に生を持ち続けることができたから、でもあります。未だその傷跡が残る被災地跡も少なくありません。これからも忘れない、という意味で、以前に書いたエントリーを自分のためにリマインドしておきます。
やっぱり忘れちゃいけない、と思うから・・・”あの時の”1月17日を振り返る(前編)
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2008/01/post-390b.html
やっぱり忘れちゃいけない、と思うから・・・”あの時の”1月17日を振り返る(中編)
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2008/01/117-f533.html
やっぱり忘れちゃいけない、と思うから・・・”あの時の”1月17日を振り返る(後編)
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2008/01/117-f533-1.html