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読めばベタに分かる、タイトルどおりのブログ

運用が伴っていない企画は結局目的が果たせていないのだから残念としか言いようが無いなぁ、と思った話

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はじめに。元居た会社の出来事を書く訳ではありません。安心してください(?)

広報誌で、毎月恒例○日市(※○は伏せ字)、というのをやっているというのを見つけて、その○日に妻と出掛けることにしました。

某公共団体(という表現が適切なのかわかりませんが、ぼやかすためにこの後もこの名で書きます)が主催、ということで地域経済振興や街の活性化が狙いなのだと思います。

その某公共団体が位置する一体の地域の商店街の一部の店舗では、その○日市に合わせておトクなサービスが受けられる、と書いています。

自分達が大阪に帰ってきてから数か月経っている中、今までもやっていたようですが、気づいてなかったです。

Webで見ると立派なリーフレットだったので、さぞかし賑やかなんだろうな、と思っていました。

で、中心地になるであろうところに出掛けてみたところ・・・普段と何も変わらない。

キッチンカーなどが出ている訳でも無ければ、その祭りをやっている風情も感じられない。

とある商店街に行ってみます。のぼりが立っているのを見つけました・・・確かにその店もおトクなサービスを提供している店です。

でも他のおトクなサービスが受けられる、というお店ではのぼりがひとつもなし。

とある店舗では平常営業っぽかったので、この○日市のサービスって受けられますか?と聞いてみます。

「あ、そうかそうか、今日は○日だったね、忘れてた(笑)」とおっしゃいます。

おじいちゃん店主のその屈託の無さに「あ、気にしないでくださいね。」と声を掛けます。

昼食をどこかで食べようか、として別の商店街に行ってみます。

リーフレットによると、該当の店では「○日市限定のランチあります!」とのことでしたが店の前に立てられているメニュー看板では、その日の日替わり定食のことは書かれていても○日市限定ランチには全く触れられていません。

内容がわからないので別の店に行きました。

○○を注文すると、△△がサービス、ということでそれを頼みます。店員さん、あまりそのサービス自体を知らないのか、注文の受け方に戸惑っていました。自分達の隣の席に座った団体さんが、△△美味しそう、と言ってます。その団体さんが○○を注文しても「今日なら○日市なので△△サービスできますよ」という声掛けはありませんでした。

○日市のおトクなサービスを提供しているお店の中で、ちゃんとお店の前にこういうサービスが受けられます、と貼っていたのは半分に満たないのではないでしょうか。

のぼりも数えるぐらい。

○日市をやっている日だから、と言ってその日の人の数は普段とあまり変わらないように感じました。

○日市、街を盛り上げたいんだよね?活性化して地域振興を進めたいんだよね?運営元につい心の中で投げ掛けます。

実は同じ某公共団体の別のイベントでも同じようなことがありまして・・・。

それは2月から3月にかけてのこと。

複数の商店街をはしごしてスマホでスタンプラリーをして、ある一定数スタンプが貯まったら抽選でプレゼントが当たる、という企画でした。

スタンプを貯めるには、商店街の商店で某かの商行為を利用する、それがルールとなっていました。

ただし、その商店街の中でもスタンプが貯まる店とそうではない店があります。

スマホのスタンプだし、色々操作方法とか聞かれたりするのは嫌だ、とかいう理由で、このイベントに事前に参画する・しないを確認した結果なんだろうな、と推察していました。

最後に行ったお店が喫茶店だったので、店主と色々話せてわかったことがあります。

店主曰く、

スタンプラリーが明日か明後日から始まる、という時に、商店会長からこんなことが始まるからチラシとポスター置いておくね、と言われたとのこと。

参画する、参画しないなどは一切聞かれなかったとのこと。

スタンプを提供する条件で商行為(※ここは喫茶店なので店内飲食するなりテイクアウトするなり)をしなければいけないことも言われなかったとのこと。

なので、始まってすぐの時に何も商行為をせずに「スタンプ押させてください(正確にはQRコードの読み取り)」と来た人にも「はい、どうぞ」とやっていたら、店内に居た別のお客さんから「それ違うよ」と言われた、とのこと。

「こんなカラーのチラシとアイテム作って、こんなんこれだけ作ろうもんなら結構なお金掛かってるでなぁ(苦笑)」

「このイベントでの効果測定とか絶対やってへんで、某公共団体(苦笑)」

「中心でやってくれてる人達は手弁当で考えてやってくれてるんやから文句は言われへんけど、もうちょっとやり方あるで、と思うよなぁ(苦笑)」

そのとおりだと思います。

結局、何を目的に、どうしたいから、こういうイベントをやるのか、企画をするのか、ということが、運用する側に理解してもらえなければ、運用する側には特別感もなく、いつもと変わらない日常、むしろ少し手間が増えた、というだけになってしまうのだなぁ、と感じました。

その時もこのことをブログに書こうか、と思っていたのですが武士の情け(?)で止めました。

さすがに二度目なんでね。その某公共団体に文句という意味ではなく、叱咤激励として「せっかく頑張って企画しているのだから、運用する側に、目的の共有を図り、目標をはっきりさせて運用する側にしっかりメリットを感じられる企画にしていって欲しい」と切に願うのでした。

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