【ITエンジニアセカンドライフ】一通のメールで蘇る
前回のつづきです。
東日本大震災のあと、クライアントのほとんどを失い、いろいろもがくのですが、鳴かず飛ばずが続き、とうとうやる気も失ってしまいました。そうしてほぼ1年失意の日々を過ごしていました。
この間、どうやって生きてきたのか、あまりよく覚えていません。銀行預金を食い潰し、カードローン等を使って生きていたのでしょう。
そんな私を救ってくれたのは、一通のメールでした。
プロブロガー、作家、コンサルタント、カウンセラーなど現在幅広い活躍をされている立花岳志さんから、「本を出すことになった。セミナーの効用などを書いている箇所があるのだが、実は生まれて初めて参加したのが森川さんのセミナーなので、実名で載せさせて欲しい」との丁寧なお願いメールが来たのでした。
それは、2010年に開催した「333生業塾」主催の自分軸セミナーのことでした。
私は自分軸セミナーで「コンサルライブ」をやっていました。毎回1~2名の希望者に対して、その方に質問しながら「誰に・何を・なぜ提供するのか」をまとめ上げるというものです。
1回のセッションは25分前後。立花さんはそのコンサルライブを受けたのです。
懇親会後、目を輝かせて「プロブロガーとして生きていく自信はあるけれど、ここまで肯定感をもらったのは初めてです」という感想をいただいたので、彼のことはよく記憶していました。
その立花さんが月間160万PVを超えるブログを主宰し、本も出される。その上、私のことなどをその本に載せてくださると言う――正直、こんなに元気が出たことはありませんでした。
私は「ありがとうございます。ぜひ載せてください」と返事をしました。
ちなみに私のことが載っているのは、『ノマドワーカーという生き方』(東洋経済新報社)という本です。
元々立花さんの能力が高かっただけなのですか、彼の成功にちょっとでも貢献できたということは、私にとっては大きな自信になりました。
震災のショックぐらいでくすぶっていてはダメだとも思いました。
這い上がろう、と私は決意したのです。
【教訓】
- 他人に少しでも貢献していれば、大きなお返しをいただけることもある
とはいうものの、「やる気」の問題は私にとっては大きな問題でした。すぐにやる気がどん底にまで下がり、それが数日、長ければ数週間から数ヵ月続くこともありました。
今は克服しましたが、どうやって克服したかは、先のお話になりそうです。
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