【ITエンジニアセカンドライフ】何が優先なのか?
今さらですが『サピエンス全史』を読んで、最後の章の「有意義な人生は、困難のただ中にあってさえもきわめて満足のいくものであるのに対して、無意味な人生は、どれだけ快適な環境に囲まれていても厳しい試練にほかならない」という言葉に深く共感しました。そういう意味では図らずも「有意義な人生」を送っているのかもしれません。
さて、前回の続きです。
独立当初は、クライアント先に常駐する形態のITコンサルタントの仕事をしていました。
2005年9月頭から2007年9月終わりまでやっていたので、2年と1ヵ月続きました。
最初の仕事は大阪で半年の約束でした。もう少し続けてほしいと言われたのですが、一人暮らしが寂しいので約束通り辞めさせてもらいました。
最初の仕事を斡旋してくれた方が次の仕事を探してきてくださいました。職場は東京、常駐は週4日で、報酬も増えました。
むちゃくちゃ条件のいい仕事でした。このときの条件を言うと、ほとんどの人は「なぜ、そんないい仕事を辞めたの?」と質問というよりも、反語に近いニュアンスで聞いてきます。
しかし、私自身は心身症のようになって辞めたのです。逃げ癖は治っていませんでした。
いろいろと経緯はありましたが、詳しく書くのは差し控えます。最初の仕事も次の仕事もたくさんの方にご迷惑をお掛けしました。当時の関係者にはお詫び申し上げるしかありません。
独立すると孤独になりがちです。ちょっとしたことで落ち込みやすくもなります。そういうときに耐えられるのは、優先順位を間違えなかった人だと思います。
私は、完全に優先順位を間違えました。
独立によってかなえたいことは人によって違いますが、項目としてはおおよそ次のようなものでしょう。
- 高額の報酬
- 夢の実現
- 自由の獲得
- 承認欲求の満足
私の場合、「自由の獲得」の優先順位が圧倒的に高かったのです。
しかし、「売れない営業」という立場から逃げる、裏を返せば「承認欲求の満足」を独立の動機とし、仕事自体は「高額の報酬」(これも裏には「承認欲求の満足」があったかもしれません)で決めました。
これでは長続きしません。
【教訓】
- 自分が独立・起業に求めることの優先順位を間違えてはいけない
私はこれ以降、自由を最優先して生きることにしました。しかし、これは思った以上の茨の道でした。
だからこそ、冒頭の「有意義な人生は、困難のただ中にあってさえもきわめて満足のいくもの」という言葉は実感を持って本当だと言えるのでもありますが。
つづきはこちらへ。
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