2月18日 他人の庭の花~「濡れ手に粟」は本当にラクなのか?(#271)
自問自答)他人の成果はいかにも楽そうに見える。その裏側にある"努力"に、いま一度目を向けてみたい。
楽して儲かる、なんてことはない。一方で分かっていても、もう一方で楽して儲ける方法(世間では「確実に儲かる方法」と言うようです)を求めてしまうのが人情です。
私がいま声高に、「もうやめろ」といいたいのは、「ちょっと考え方を変えれば成功する」というような言い方で集客する商売です。
もちろん、成功していない人は、考え方を変えないと成功はしません。
しかし流行っている商売の多くは、「考え方を変えるだけでいい」という言い方をしているように思えてなりません。
実を言うと、私も以前そう言っていたし、実際信じてもいました。
しかし、成功している人のやり方をつぶさに知る機会があり、よくよく得心したことは、成功している人は、やっぱりしんどいことをやっている、ということでした。
さらに言えば、成功している人で、誰にでもできることをやっている人はいませんでした。ほとんどの人ができないことをやっている、いややり続けているから成功しているのです。
ほんのちょっとしたコツだよ、ほんのちょっとした考え方の違いだよ、というのはウソです。
大きく努力し、大きく考え方を変えない限り、成功していない人が成功することはないのです。
私自身は、そのことに気づき、そのことを言い出してから、あまり人気がありません(笑)。あまりにも、あたりまえでありきたりだからでしょう。
ただ、骨太の人が集まってくるようになりました。今はそこそこだが、本気で変わりたいという人だけが残るようになり、そうでない人は去るようになりました。
私自身、大きく変わって、大きく成功したわけではありません。ただ、道筋が見えてきて、それに向かっている姿が骨太の人たちの共感につながっているのでしょう。
これが商売としていいのか悪いのかはわかりません。ただ、以前より幸福感があるのは事実です。
なお「濡れ手に粟」(「泡」ではないですよ!)ということわざは、本当にラクなことを意味しているのか、私には疑問です。
もちろん粟を取ることだけを考えれば、手を濡らすのがいいのは分かります。
ただ、濡れた手についた粟をはがすのが一苦労。おまけにその後乾かさないといけない。
十分手間だと思うのですが・・・。
「ちょっと考え方を変えるだけ」というようなコンサルに殺到する人は、そういう手間があることを知っておいたほうがいいでしょう。
今日の一言)あたりまえのことを力説し続けると、骨太な人が集まるようになる。なぜなら、骨太な人は世の中にはあたりまえのことしかないと知っているから。
本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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