避難訓練も大事ではあるものの・・・
昨夜は、地元の防災訓練の準備ミーティングに参加してきました。地元は週末しかいないので、町会の運営に参加することは難しいのですが、とはいえ、そろそろ少しでもお役に立たないといけない年代ではあります。
防災訓練の準備ミーティングの冒頭に、地元の区の防災担当の方が来てくださり、先日の台風19号の際の区の取り組みと、その問題点などをお話してくださりました。
防災訓練、避難訓練はとても大事です。ただ、それは「防災訓練全体」の一部でしかないことを再認識しました。特に、大きく二点です。
1.情報取得問題
東京都の各区には、というか全国的にあるとは思いますが、防災行政無線(屋上スピーカー)です。屋上スピーカーで、
・現在の台風の状況から気をつけたいこと
・避難勧告
・避難所情報
などを流しているのですが、普段でも反響して聞こえづらい屋上スピーカーは、台風時には風音などで全く聴こえません。ぼくの家でも、チャイムだけ聴こえましたが、その後の声は聴き取れませんでした。
また、地震の際の避難所として指定されている場所は、台風時には必ず空いているとは限らない。僕の地元墨田区は、もともとゼロメートル地帯が広がっており、低い地域は避けるという判断もあったようです。
でも、知らないお年寄りが何人も押しかけたそうです。
さらに、テレビのデータ放送で地元の情報が流れているのですが、それを見ていないお年寄りが多い。おそらく、そもそもデータ放送なんて見たことがないのだと思われます。
また、僕の家では僕と家族のiPhoneの緊急情報が鳴りっぱなしで、その度に状況を確認していましたが、スマートフォンを持っていないお年寄りに情報がいているのか、という問題です。
つまりは、「情報が届かない」という問題が、防災訓練、避難訓練の手前にあるんですね。
2.避難所へ行くときに
さて、いよいよ避難となると、避難所には早めに行くほうがいい、くらいは誰でも気づくと思います。問題は、その際の「持ち物」です。
僕の地元では、避難所対応として区役所から一か所につき2人の方が対応されました。しかし、僕の家にもっとも近い避難所とされた中学校には、約1,000人の方が押しかけたそうです。もう全然手が回りませんよね。
そこで、近隣の町会の防災委員の方々が協力して対応されたそうです。
し・か・し、避難所はあくまで避難所。普段は学校や町の体育館などです。毛布を人数分なんて置いているはずがない。だから、できるだけ自宅から毛布やタオルケットなどを持ち込むほうがいいわけですね。
さらに食料です。コンビニではないのですから、お弁当などはない。この避難所では、区の職員の方々の判断で炊き出しを行なったそうですが、どうしても1,000人分なんて用意できない。災害時用の備蓄食料を出してきても、みなさんのお腹をいっぱいにするなんて難しいようです。
だったら、自宅からおにぎりやビスケットなど、非常食として備蓄しているものを持ち込む、ということが必要だな、と感じました。
もちろん、僕の地元はお年寄りが多いので、自分が避難するだけで精一杯、という方も多いと思います。だからこそ、動ける人ができるだけ持ち込む、ということが重要だと痛感したミーティングでした。