プログラミングで食べていけない時代?
noteにこんな記事を見つけました。
「生粋のプログラミング好きがプログラミングだけで食べていく難しさ」
この記事には、音楽活動をしていたお兄さんに話が出てきます。
【自分が作りたい音楽】と【みんなが聴きたい音楽】は違う。
音楽で食べていくということはな、自分の作りたい音楽じゃなく、みんなが聴きたい音楽を作らなきゃいけない、ってことなんや。
これはごもっともな話であり、ビジネスパーソンとしては、至極当たり前の話でもあります。
ただ、自分の趣味でプログラミングをするのであれば、それはご自由に、ではありますが、仕事にしたいのであれば、そこは少し違ってきますよね。
最近は、学校でプログラミングを教えているところもあるようですが、大事なことはプログラミングがゴールではない、ということですよね。
日本の学校では、ビジネスについて教えることはありませんし、ましてや、お金について教えていないことは、過去にいろいろな人が問題点として指摘しているところですが、文部科学省はいっこうに対応しようとしていないように、見受けられます。
プログラミングは言語を覚えるわけですが、それを会話の言語と置き換えると分かりやすいですね。仮に、英語を話せるようになったとして、英語だけでは仕事になりません。英語を仕事に、ビジネスに活用してはじめて、その英語に価値は生まれるわけですよね。
さらに、最近は高性能、というか、優秀なAIがいろいろと登場しています。昨日、今日、社員になった人よりも、優れた回答を出してくることも少なくありません。であれば、プログラミングで満足していてはいけないわけですね。
相手、多くはお客さんがわかる言葉で説明し、お客さん(お金を支払う人、会社)が求めるものを提供しないといけないわけです。
「自分が作りたいものを作るんだ」
なるほど、それはゲームなのか、ロボットなのか知りませんが、それで食べていけるかどうかは、どうぞご自由に、としか言いようがありません。
アメリカ、中国などで、プログラミングにフォーカスして、仕事が見つからない人が増えているのだとか。
いえ、プログラミングを否定しているわけではありません。できるに越したことはありません。ただ、2000年頃のように、プログラミングした内容を説明できないエンジニアでは、これでは不足が多すぎます。
プログラミングして、出来上がったものを、ちゃんと一般人が分かる言葉で説明できる。
最近、テレビのCMで「SIer」とか「ノーコード、ローコード」、さらには「シンクライアント」なんて言葉を見かけましたが、一般の方がわかる言葉なのでしょうか?普段、営業に従事している人、経理に従事している人が、そんな言葉を聞いて、この会社に依頼しよう、となるのでしょうか?
平場で話せるチカラがないと、せっかくの技術も、食べていける材料にならないのでは?とモヤモヤする今日この頃です。