「ヤバイ!」に見る、ボキャブラリー不足とコミュニケーション不足
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最近、「モニタリング」というテレビ番組が好きで、YouTubeにアップされているものを見たりしています。モニタリングとは言っても、実質はドッキリテレビみたいな感じですね。
その中でも、イケメン俳優さんが街なかに出現したり、トップアスリートがおじいちゃん、おばあちゃんに扮して、ジムなどで本領発揮するなど、それに驚かされる人たちの反応を見るのが楽しいんですよね。
しかし、そこで驚かされる人たちが、一番たくさん口にするのが「ヤバイ!」です。ある意味で、便利な言葉ですね。
「凄すぎる」
「驚き過ぎた」
「素晴らしすぎる」
などなど、いろいろな意味を含んでいますよね。
しかし、いろいろな意味を含む言葉が「ヤバイ!」しかないようですと、正確に表現しないといけない場になると、自分の考えていること、自分自身の思いなどを、表現することができない気がしています。例えば、僕は文章を書く仕事もありますが、「ヤバイ!」では文章になり得ません。これでは人に伝わらない。何がどうヤバイのか、そこで言うヤバイは、正しくはどう表現すべきか、ということを知らないようですと、文章化できない。
また、人前で説明するときに「ヤバイ!」ではお話にならないですよね。たとえば、営業のお仕事で「これ、ヤバイんですよ」では、聞いた人が困ってしまいますよね。(笑)何がどうなんだ?ということを説明できないことには、営業の仕事は務まりません。
僕自身、日本語は変化するものとして受け止めてはいるものの、ボキャブラリー不足、あるいはそこから派生するコミュニケーション不足が、とても気になるところではあります。
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