起業して勘違いして破綻するパターン
僕自身、起業家と言えるほどの会社ではありませんが、創業者としてさまざまな経験をしてきました。元ソフトバンクと言うだけで、話だけは聞いてくれる、なんてこともあって、「ああ、ソフトバンクにいて良かったなあ」と感じたことも何度かあり。でも、話を聞いてくれるだけで、そこから先はこちらの力量次第。
我らが齋藤先輩が、とても大事なことを書かれています。
長年の経験を土台に個人事業主として次のステージを模索されている方へ:こうすれば失敗する3つの原則(ITソリューション塾)
大企業を辞めた人が、看板がなくなって苦労をする、なんてよく聞きますね。今まで群がっていた人たちも、辞めた瞬間に寄ってこない、とか。
このブログの中で、僕がもっとも「そうだ、そうだ」とむち打ちになりそうなくらい首を振ったのが(誇張です)、この一文です。
三つ目は、自分を売り込もうとしていたことだ。独立して、焦っていたこともあるが、自分の名前や会社の知名度を上げようと躍起になっていた。しかし、相手にとって、そんなことはどうでもいいことだ。自分にとって役に立つかどうかであり、私がどうなろうと知ったことではない。
知名度が役立つのは、B2Cの場合だけ。それでも、知名度で買わないものもありますしね。
我々のようにB2Bで企業を対象としてビジネスをする人間たちは、自社の知名度って実は二の次三の次なんですよね。お客様にとって、役立つものを提供できるのか、がいちばん大事なこと。それが提供できない時点で、知名度なんぞ、何の役にも立たない。いくら有名な企業でも、自社に役立つもの、サービスを提供してくれないものには、誰も興味を持たないんですよね。そんなヒマじゃない。
僕自身を振り返ると、起業直後は一人だったので、まあ一人くらい何としてもやっていけるんですね。でも、一人社員が入ってっきた時点で大転換。会社は全然変わるんですね。そのときに、何をするのか。知名度とか、SNSで取り上げられたとかは、B2Bである限りは意味のないことだと気付くことが重要。そんなことを感じられた今日この頃です。