働き方を考える前に生産性のブレイクスルーを考えたい
昨日、好きだったら、「ワーク・ワーク・バランスでもいいじゃない!」というブログを書いたところ、なんだかたくさんの反響をいただきました。ありがとうございます。
一方で、松岡さんが「休日出勤、そろそろやめませんか?」というブログを書かれており、よく読まれているようです。中身はさておき、最後の一文には激しく同意です。
「休日出勤する」ことによって、「仕事をするふり」はやめてみてはいかがでしょうか。
ああ、いるいる。(遠い目)それはそれとして、休日出勤の中身によるとは思います。また、僕自身を振り返ってみると、独り者だった頃と、家族がいる頃では、その重さも違うように感じます。せっかくの週末には家族で過ごそうと思っていたのに、ご主人は休日出勤で外出。「家にいない」という意味では、家族にとってゴルフも仕事も同じです。「仕事だからしょうがない」と思っているのは本人だけ。サイボウズのワークスタイルドラマ「声」の第2話で、お父さんが休日出勤になってしまって、一緒に遊びに行くのを楽しみににしていた男の子が、食事中に泣き出す場面があります。この子にとっては、お父さんが友達とゴルフに行くのも、やむなく休日出勤するのも「一緒に遊べない」という意味で同じなんですよね。
一方で、休みたい、早く帰りたいとは言っても、今までと同じ仕事の仕方、同じ生産性では何も変わらない。むしろ、成果が下がるだけ、とも考えられます。「抜本的にワークスタイルを変える」という言葉の裏には、「抜本的に生産性を上げる」ということも含まれていると思うのです。生産性は変わらない、昼間は社内で雑談が多い、というままでは何も変わらない。日本語の挨拶で「また、遊びに行きます」なんてのがありますが、家庭ならいざしらず、会社に訪問する言葉としては不適切。でも、そう言っちゃう人は少なくないんですよね。
業種業態によって、成果のあり方は違いますし、生産性の上げ方も違います。家で成果を出せる仕事もあれば、やはり会社に行かないと出来ないこともある。生産性をブレイクスルー的に変えないままで、休日出勤的な話をしていてもしょうがないわけですね。そんなことを感じた今日この頃です。