ユーザーにとって大事なことは「役立つのか」「使えるのか」
僕が好きなポッドキャストの一つ、backspace.fmのB-sideを聞いていたときのことです。松尾さんとdrikinさんが、Apple Music、Google Play Music、Amazon Prime Musicの比較について議論されていた内容に強い興味を感じました。その中では、
1.そのサービスを構成するテクノロジー
2.ユーザーエクスペリエンス
3.どんな音楽を提供しているか
という3つの要素が交じり合っていて、個人的には大変興味を覚えました。テック系のポッドキャストとして、とてもいいお話なんですね。いやあ、不要なら飛ばして聞け、と言われても、「長い、長い」と文句を言いながら、また聞いてしまうわけです。(笑)
一方で、オルタナティブブロガーの林さんがこんなブログを書かれています。
クラウドを仕事で利用するにあたって、クラウドで採用されている技術を理解しておくことが大切となります。
ユーザーにとって、技術は必要な知識でしょうか?と違和感を感じましたが、
クラウドで採用されている技術には、仮想化、コンテナ、分散処理、データベース、ストレージなどの技術があり、これらの技術を抑えておくことで、クラウドのシステム構成を理解でき、導入や運用において役立ちます
ここまで読み進めると、情報システム部門に対しての提言のように感じました。であれば、そうかも知れません。
ただ、IT企業ではない我々のお客様の企業では、情報システム部門とは言っても、めちゃくちゃ技術を極めているわけではない場合があります。「仮想化、コンテナ、分散処理」と聞くだけで、頭の上に「?マーク」が飛び交う人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ユーザー部門の人たちにとっては、そもそもそのクラウドサービスは、自分たちの仕事、働き方に役立つのかどうか、が重要な判断要素になります。
そして、情報システム部門にとっては、リスクはどうなっていて、どうすればリスクを最小限にできるのか(リスクはゼロにはなりませんので)という情報を提供することが、我々IT業界の人間にとって大事な仕事になります。
最近は、コンテナ化とか、さらにはIoTといったことに僕自身も注目しているのですが、一方で、お客様の視点を持たない提案をしてしまわないように、と注意しているもので、自分の頭を整理するためにも書き残しておこうと思った今日この頃です。
いろいろな気付きをいただける、backspace.fmのみなさま、ブロガーのみなさま(特に林さん)、ありがとうございます!