職場に行かない、あるいは職場を近づけるという選択
昨日、「職場から30分圏内に住むという選択」ということを書いたところ、休日にも関わらず多くの反響をいただきました。もちろん、賛成のみならず、さまざまなご意見をいただきました。収入とのバランスもありますし、会社としては何の対価を支払っているのか、ということもあります。しかし、少なくとも「在社時間」に給与が支払われているわけではないことは、経営者、社員の双方が理解しているはず。では、成果さえ出せるのであれば、職場に行かなくてもいいんじゃないか、という選択についても触れておこうと思います。
日本IBMさんでは、サテライトオフィスというものが都内にいくつかあります。僕が伺っただけでも、新宿、渋谷や品川といったターミナル駅、それ以外にも三鷹、府中、立川などに存在しているそうです。つまり、たとえば立川に住んでいる社員の方が、恵比寿にあるお客様のところに行くのだけど、提案書を印刷してから行きたい。あるいは、それまでの時間に別の資料作成をしたいのだけれど、水天宮前にある本社に立ち寄るほどの時間はない。そんなときに、サテライトオフィスで作業をして、あるいは印刷をしてからお客様先に向かうことが出来るのですね。これはとても便利だと思います。た・だ・し、これは大企業だからなせる業ですよね。中小企業では出来ません。ではどうするか。
イシン株式会社では、業務の仕分けをしており、出社しないといけない仕事以外は、出社してもいいし、来なくてもいい、というようにしています。それは、前後の業務次第なので、出来るだけ出社しないといけない仕事を固めて、出社しなくてもいい仕事も同じ日にまとめてしまう必要がありますが、それをやることで「通勤時間」を節約することが出来ます。仮に片道1時間かかる人がいれば、往復で2時間節約出来ますし、自宅にいることで他の家事や、普段できないことも出来る可能性が出てきます。
僕の友人の中には、複数拠点で使えるレンタルオフィスを契約している人がいます。レンタルオフィスとは言っても、固定の部屋や座席があるわけではなく、ブースがあって、空いているところを使うようになるので、カフェで仕事をするよりはセキュアな環境が保たれますし、2時間、3時間いても問題がありません。もちろん、作業内容によってはカフェでも十分かも知れません。それは、各自の作業内容、作業レベルによって考えればいいのだと思います。
何が何でも職場に行かないと仕事が出来ないという、製造の現場や商店とは違った仕事をしているのであれば、まだまだ働き方を見直す余地はあるのだと考えています。