職場から30分圏内に住むという選択
友人の林雅之さんが「新幹線通勤」を続けておられます。遠くに住むか近くに住むか、というのは、最終的には価値観の問題ですので、個人で判断すべきところですが、ここは価値観が違う僕の視点で整理してみたいと思います。
いろいろと参考にさせていただいているライフハッカー日本版にこんな記事がありました。
お気に入りの時間節約術は何ですか?
これだけは断言できますが、職場の近くに住むことです。「Adafruit」創設者のLimor Friedさんが「HOW I WORK」でおっしゃっていたことで、私も実践してみました。 職場まで徒歩5分ほどのところに住みましたが、終電を気にせず仕事ができ、朝もゆっくり始められ、なにより通勤のストレスがゼロなのが素晴らしい。食事をしに戻ったり、自宅でゆっくり昼寝もできる。急に天気が変わりそうなとき、洗濯物を取り込みに帰ったことだってあります。「仕事をしたい!」という気持ちを思う存分にぶつけて、日々励めるはずです。
たしかに、自宅がすぐそばにあると、自宅でお昼ごはんを食べることも出来るでしょうし、見たいテレビの録画をセットしに帰ることだって可能ですね。まあ、今は遠隔でセット出来るものもありますが。
僕自身、自宅から駅まで徒歩3分、電車が12分、最寄り駅からオフィスまで3分で、待ち時間を含めても30分程度で到着出来ます。まあ、この12分だって慣れると面倒になったりするわけですが。(笑)
ある企業では、「近距離通勤手当」を支給している企業もあります。オフィスの最寄り駅から2駅以内に住むと2万円支給する、という制度です。親元から通う人には難しい選択かも知れませんが、もし実家が1時間以上かかるのであれば、一人でアパートを借りるという判断に役立つ手当かも知れません。もちろん、会社側(経営者)の理解を得る必要がありますが、これは会社にとってもメリットある制度だと感じています。
通勤手当は課税対象外になるのが、たしか10万円迄だったと思いますので、ほとんどの企業では通勤手当の支給上限を10万円以下に設定しています。仮に、静岡県の静岡駅から新宿駅近くにあるオフィスまで新幹線通勤をする社員がいたとします。定期券は月額13万円以上、3ヶ月定期を買っても385,370円になりますので、3ヶ月で85,370円は自己負担になります。つまり、月額で28,000円以上は自腹になるわけです。
会社側の視点で考えると、最寄り駅が2駅以内に住んでいる、例えば新宿駅から2駅の幡ヶ谷に住んでいる社員なら、通勤交通費は3ヶ月で13,140円です。会社の負担は静岡駅の社員に比べて28万円以上も違います。月額で9万円以上。
また、近くに住んでいる社員は、どうしても遅くなる場合の対応も柔軟ですし、場合によっては会社負担でタクシーで帰ることも可能です。まあ、精々1,500円程度でしょうし。また、休日に振替出勤を依頼するのも、静岡在住の社員には頼みづらい、という意見もあるでしょう。そう考えると、近くに住んでいる社員は自然と仕事の幅が広がってくる可能性もありますね。
最初に申し上げたように、価値観の問題ですので、絶対近くがいいとか、逆に遠距離がいいという話ではありません。あくまで、個々人がどう考えるか。答えは一つではない、ということですね。林さん、いろいろと考える機会をありがとうございました!