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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

「自分の仕事は、AIに奪われるはずがない」という人たち

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AIをどのように使うか。いや、そもそも使っているのか、です。

生成AIの個人利用は日本26%、米国・中国に後れ 情報通信白書」(日本経済新聞)

総務省は8日公表した2025年の情報通信白書で、生成AI(人工知能)を使う個人が26.7%にとどまるとの調査結果をまとめた。前回調査からは約3倍に増えたが、比較調査した中国(81.2%)、米国(68.8%)、ドイツ(59.2%)との差は依然大きい。

2025年7月の記事ですが、日本では、まだまだAIの活用が進んでいないようです。

もちろん、何に使うのか、どのように使うのか、を考える必要はありますが、使わない、と決め込んでしまうのはもったいない。

僕自身、プレゼンテーション資料を作成する際に、AIを使うことが多いです。複数のAIに同じことを投げてみて、そのアウトプットを検証する。

「AIが人間の仕事を奪う」そういう説もありますが、こんな記事がありました。

AIを楽観視する日本 「脅威ではない」44%、先進国では異例」(日本経済新聞)

急速に進化する人工知能(AI)によって、我々の仕事がなくなってしまうのではないか――。多くの日本人が、そうした懸念を実は「抱いていない」ことが日経BPの独自調査で明らかになった。海外の調査と比較すると、日本人のAIに対する楽観的な姿勢は、先進国では異例である。

「AIが自分の仕事を奪うはずがない」ということなのでしょうか。

現場になるほどAI失業に対する懸念は強いが......

「AIによって自分自身の仕事がなくなる」と思うかどうかは、仕事上の立場によっても異なる可能性がある。そう考えて役職別の回答結果も調べてみた。

「AIによって自分自身の仕事がなくなる」に対する役職別の回答(出所:日経クロステック)

結果を見ると、役職が上がるほど楽観度が増すことが分かった。「AIによって自分自身の仕事がなくなる」との設問に対して「強くそう思う」「そう思う」と回答した合計の割合は、「経営層」が5.7%、「本部長、部長クラス」が10.6%、「課長クラス」が14.0%であり、全体の15.2%(注)に比べて低かったのに対して、「係長・主任、一般、専門職」では20.6%と全体よりも高かった。

そもそも、この人たちは、AIを使ったことがあるのでしょうか。そこに至っていないんじゃないか、なんて思ってしまいます。

AIの便利さを試し、AIの精密さを体感すれば、もう少し考え方、感じ方が変わるのかもしれませんが、この呑気な調査結果には、ただただ驚くばかりです。

AIは、使いこなす力量が必要ではありますが、呑気に考えるべきものでもない。そういう意味でも、僕自身は積極的に活用しています。

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