子育てをしながら働く女性とモバイル、そして
先週は、サイボウズさんのサイボウズカンファレンスがあり、僕も途中から参加してきました。最後の大前研一さんのお話は、相変わらずの痛快な切り方。
「いまどきドキュメントをたくさん作ってくるコンサルタントはダメコンだ」
ああ、見たことあるある。(苦笑)
ところで、サイボウズさんと言えば女性比率が高く、女性が働きやすい会社という印象が強いですね。サイボウズ式というブログにも、たびたび女性の働き方などについて書かれています。
「働く女性」と言ってもいろいろな就業形態がありますし、パートでスーパーのレジでとか、パートで工場で、というお仕事もあるので一概に「女性」だけで整理することは出来ません。
しかし、我々IT業界の人間で考えると「女性が働きやすい仕組み」を考えると、実際には男性でも働きやすい環境が整ってくる気がします。何もワークライフバランスという言葉に振り回される必要はないと思うのですね。ワークとライフのバランスは、決して時間バランスだけではありませんし。
子育てをしながら働く、と言っても、女性一人で育てているとは限りません。というか、夫婦なら男性が「子育てを手伝う」なんて日本語っておかしいですもんね。「いやいや、あなたの子でしょ?」ということですから、二人でやればいい。あるいは、人によってはさらにご両親のチカラを借りている人も大勢いらっしゃいます。
IT環境で考えると、今の時代にモバイルは必須アイテムだと思います。iPhoneでメールを確認して返信する、ということだけでも十分に仕事を果たせる場合もあるからです。
さらに、iPhoneだけでは収まらない場合もあります。まあ、考えてみると、PCでやっていたことをすべてiPhoneに置き換えることに無理がありますしね。なので、iPadなどのタブレット、あるいは小型パソコンも必要になることが多いと思います。
「家では仕事をしたくないんだよねえ」
この言葉が思考を停止させる気がしています。家だって、移動中だって仕事をこなせる時代ですから、出来るときはやればいいと思うのです。その代わり、会社という「箱」に縛られない働き方が出来る。
例えば、午前はオフィスで「社内でしか出来ない仕事」をして、午後から子供を迎えに行って家に帰る。一段落したらメールをチェックして、17時頃からは夕食の支度。夕食やお風呂を済ませて、寝る前に明日の予定を確認し、明日の流れを整理しておく。
これって、一人暮らしだったとしても同じだと思うのです。例えば、午前の仕事を済ませて、午後から映画を見に行く。平日だから、見たい映画も空いていていい感じ。映画が終わったら、コーヒーを飲みながらメールをチェック。電話が必要でも今日中に電話を済ませて、大事なことを終わらせておく。19時前にコーヒーショップを出て、食事会に移動、という具合ですね。
もちろん、この働き方を実現するためには、モバイル端末だけではダメです。家族、そして何より会社の仕組みを変えなくてはならない。その仕組み作りを面倒だと感じたら、そこでストップしてしまいます。
自分が経営者ならもちろんですが、会社員でも仕組みを変えることは可能だと思います。抵抗する人たちがいても、そのメリットを提示できれば応援してくれるように思うんですけどね。あ、もちろん、IT業界とは言っても派遣会社的に時間課金で仕事をしている場合は無理でしょうけど。
子育てをしながら働いている女性は、いつも尊敬しています。僕たちも、そこに少しでも貢献できれば、と感じる今日この頃です。