山本美香さんだけではない、グローバル人材は前を向いて生きている
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先日、本ブログで「山本美香という生き方」というエントリーを書きましたが、その山本美香さんは一年前の今日、シリアで政府軍に撃たれて亡くなりました。ここ数日、テレビのニュースで、ジャパンプレスの佐藤和孝さんの報道をご覧になられた方もいらっしゃるかも知れませんね。
山本美香さんは戦場に立っていた方ですが、じゃあ僕たちビジネスパーソンはどうでしょうか。「戦場に立つわけではないから比較にならない」そうでしょうか。たしかに戦場とビジネスの現場はいろいろなことが違います。というか、むしろ比較するような話ではない。そうではなく、「姿勢」の話です。
山本美香さんの本を拝読して、プロローグの前にある山本美香さんの写真に惹きつけられました。「まっすぐな瞳」と書かれているその写真は、自分が見られたら思わず目をそらしてしまいそうな視線。それは何かを睨みつけているわけでもなく、ただまっすぐに見ている視線です。
前々から感じていることなのですが、道を歩いていると前から来る人が前を向いて歩いていることが少ないのです。スマホを見ているとか、もちろんそういう人もいますが、そうではなく、ただ前を向いていない。大抵の方は「おでこ」が見えます。少し下を向いているのですね。
以前、香港に行った時に感じたのは、ほとんどの人が堂々を前を向いて歩いているのです。日本人とさほど変わらない風体の人たちですが、その印象が全然違う。何が違うのでしょうか。
前を向かない、という言葉だけ見ると、「自信がない」「嘘をついている」などという言葉が思い浮かんできますが、決してそういうことではないと思います。ただなんとなく、自己主張をしていないだけ。そういうことなのでしょう。
最近は、グローバル人材という言葉を聴く機会が多いのですが、僕はグローバル人材の定義は「前を向いて歩く」「前を向いて生きる」ということだと思っています。それは、他人に嘘をつかない、ということだけでなく、自分に嘘をつかない、そして自分を信じて自信を持って生きる、ということなのではないでしょうか。自分を信じているから意見もしっかり言える。それは、スキルというものだけではなく、姿勢そのものだと思うのです。
僕自身も、ついつい前を見ることを忘れてしまいがち。しっかり前を向いて生きていきたい。今日はそんな意識が強い日です。
僕自身も、ついつい前を見ることを忘れてしまいがち。しっかり前を向いて生きていきたい。今日はそんな意識が強い日です。
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