山本美香という生き方
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昨日、終戦についてのツイートやフェイスブックでの投稿が多い中、入手したのは「山本美香という生き方
」という本です。山本美香さんという名前をお忘れになられている方でも、昨年の8月20日に、シリア政府軍の銃撃で殺害されたジャーナリストと言えば思い出されるのではないでしょうか。
僕たちのように日本を中心にビジネスに携わっている人間、海外に行ったとしてもビジネスを中心に考えている人間にとって、戦地に向かうという行為はなかなか理解し難いところ。だから、僕自身はこの本が出版されたときに知っていたのですが、あえて手に取ることをしていませんでした。おそらく・・・、怖かったから。山本美香さんの歩んできた道は、きっと凄まじいものであろうと想像し、しかしそれを知ることが怖かったのだろうと思います。
戦場のジャーナリストというと、男性のイメージが強いと思います。僕自身も、申し訳ありませんが、山本美香さんがお亡くなりになるまで知りませんでした。「え?女性がいたのか!」という感じでした。
本書の中身は、ぜひ読んでみてほしいと思います。凄まじい、しかし、女性ならではの視点で戦場を報告したい、という彼女の素晴らしい生き方がぎっしり詰まっています。155cmという小柄な体格に、時には男性でも疲弊するような重装備をまとい、イスラム圏では閉ざされている女性社会に入り込み、女性の本音を聞き出した、そんなすごいジャーナリストについて、もっと早く知りたかった、お亡くなりになったあとですが、知ることが出来た、そんな思いです。
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