搾取の対岸、高給取りとは？

坂本さんの搾取のお話、山口さんの搾取のお話、いずれも「なるほど」と思いつつ、経営者としてはそんなことを言われるような人間にならないように、気を引き締めないと、と痛感している大木です。

搾取されていると感じている人は、搾取している人がいる、と感じているということでもあると思います。誰か、批判したくなるターゲットがということなのでしょうね。

今朝、僕の個人メール（ほぼメルマガ受信用）に、「エグゼクティブ転職」というサイトに登録しませんか、というDMが入っていました。サイトを見る限り、どのお仕事も1,000万級の年収が表記されており、いわゆる高給取りのようです。メールの中には、各職種へのリンクが貼られていますが、職種名だけ見てみましょう。

■ セールスディレクター／想定年収：1000万円 〜 2000万円

■ eマーケティングマネージャー ／想定年収：900万円 〜 1200万円

■ Finance Manager／想定年収：1000万円 〜 1300万円

どれも高給ですね。こういう年収を理想としている人は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでふと見てみると、いずれも「売上」「利益」といったことに責任を持つ仕事であることが分かりました。しかも、ディレクター、マネージャーという役職なのですから、部署を率いて部下の売上、利益にも責任を持たなくてはならないわけですね。僕が知っている、とある外資系企業では、やはり営業の責任者には高給を支払っているのですが、新たにヘッドハントしてきた責任者には、１年の期間を与えて結果を問う、ということをしています。つまり、１年で結果が出なければ即アウト。退場です。正社員ではあるものの、契約社員のようなものですし、ある意味で歩合制に似たところがあります。

世の中には、本当に搾取をしている人たちがいるのかも知れませんが、その裏側は白鳥の水面下のような状態でもあるのだなあ、と感じたDMでした。いや、無駄に高給をもらっている人を保護するつもりはありません。ただ、物事には両面あることは間違いないなあ、と感じた週末です。