「会社から搾取される」という考え方が何故生まれるのか
おはようございます。
曇り空の間から日差しがちょっと見える。そんな早朝でしたが今はすっかり晴れ。
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「会社に搾取される」と考える人たちがいます。
そういう人たちは、次第に本当に搾取されるように追い込まれます。
「会社は自己実現のためにある」と考える人たちもいます。
そういう人たちは、会社で生まれてくるチャンスを次々とつかみます。
せっかく同じ仕事をするのであれば、後者の考え方がいいわけです。
でも、なぜそれが容易ではないのか。
今朝はそれについて。
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違いは次の考え方にあるのだと思います。
・物事に限りがあってそれを奪い合うゼロサムゲームであると考えるのか。
・物事は次々と新たに生まれてくる、そしてそれが十分あると考えるのか。
ゼロサムと考えれば「会社が搾取するのだ」と思う。
次々に生まれると考えるのであれば、「会社は自己実現の場だ」と思う。
これだけの違いなのです。
ところが、物事をどんどんと与えて、それが自分に返ってくるのだと信じつくせるかどうかというところに困難があります。
なかなかそこまで楽観的になれないのが人間なのです。どうしても限りある資源しかなくて、その奪い合いで勝ち負けが決まると、そのように思ってしまうのです。
生存競争に勝ち抜いて進化してきた生き物であることの宿命でしょう。
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経営者としても思想を問われるところだと思います。
物事は次々と新たに生まれてくる、そしてそれが十分あると考えて経営しても、運営するのは至難の業です。性善説だけでは失敗してしまう。ビジネスは目の前の数字の良し悪しでもあるので、ゼロサムゲームに流れやすいです。
それでも歯を食いしばって前者にこだわると物事が変わると信じています。なぜなら『理想組織が創るビジネスは優良なものになる』からです。このことを証明することが自分の人生をかけた勝負だと常日頃思っています。
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理想組織というものを考えるとつくづく難しいです。そもそも人は自分に甘い。不平等感を覚えやすいもの。その集合体である組織を理想的に動くように仕向けるなどということ自体が無謀なことなのかも知れないのかも知れません。
でも、それは実は単純なことの積み重ねなのだとも考えています。そこにかかわる人たちの、公私にわたる幸せをどのように実現するか。常日頃それを考えて、そこに手抜きそしない、これにつきると思うのです。
・充実した仕事内容である
・困難なチャレンジがある
・創っているものが社会貢献につながっている実感が持てる
・仕事にやりがいが持てる
・会社や製品にプライドが持てる
・不公平感が無い
・孤独感が無い
・不正が無い
・社会一般よりも上の給与水準である
・ボーナスで旅行にでかけたり非日常が体験できる
・不要な長時間労働で体を壊すようなことはしてほしくない
・快適な職場環境を提供する
・快適なネットワーク環境を提供する
・会社がタダで飲ませてくれるようなイベントもいい
・疲れたらマッサージチェアでリラックスもいい
・希望のあった本はすぐに購入する
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こういうことをやって初めて、皆が安心して力を発揮できる。すごい力が発揮できる。その結果がビジネスの成果に現れているのです。
だから続けます。チャンスは無尽蔵にどんどん生まれているのですから。
そして、個人の考えと経営側の考えとが一致する職場は恵まれていると信じています。