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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

顧客満足度と売上(利益)のバランスはどうするべきか

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 吉田さんが「「顧客満足度向上」と言って「売上」の会議しかしない人たち」というエントリーを書かれており、すぐに反応したかったのですが、ちょっと考え込んでしまいました。
 顧客満足度というのは、B2B、B2Cなど、いずれのビジネススキームでも、ある意味で永遠の課題なのだと思います。
 で、顧客満足度ってなに?というと、これまたいろいろな答えがあるのだと思います。お客さんの満足するような仕事をすること、お客さんのニーズだけではなくウォンツ(隠れたニーズ)に応えること、お客さんのリクエスト以上の答えを出すこと、などなど。ただ、少なくとも「お客さんの言いなりになること」ではないようです。
 お客さんを不愉快にさせないことは、アウトプット的にも感情的にも大事なことですが、たとえばシステム開発を請け負ったとして、お客さんの言いなりに作ることが正しいとは限りません。お客さんのやりたいことを実現するために作るわけですから、業務を理解し、「このほうが良いですよ」という提案をする必要があるかも知れません。
 僕は以前、部下に言っていたのは「極論だけど、お客さんのやりたいことを実現するのはExcelでマクロを組むだけで良いのかも知れない」ということです。もちろん極論です。でも、お客さんの事業規模を考えずに、大規模システムを提案するのも違うわけで。

 一方で、売上(あるいは利益)の上がらない「顧客満足度」をどうするか。それをやってあげるとお客さんは喜んでくれる。将来的には、次の受注に繋がるかも知れない。でも・・・、お客さんの会社の状況、台所事情を考えると5年後になりそうだ。しかも、「絶対」というわけでもない。さて、どうしましょう?

 おそらく、いくら考えても正解は無いのだろうと思います。社内で相談しても、ベターな案はでるかも知れませんが、ベストは分からない。ただ、どこかで割り切るしかないはずです。でも、売上などから入るべきではない、ということは吉田さんに同意です。関係性から入る、でも結果は無視しない、ということなのでしょうね。

 自社の事業内容、規模、そして顧客企業の規模など、いろいろなケースがあるので一概に言えませんが、バランスの取り方を考える必要はありそうですね。

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