プロフェッショナルは自己責任であるということ
※軽々しく他人の命について語るつもりもなければ、そんな資格もありません。今回、アルピニスト・野口健さんのブログを引用させていただくのは、その考え方の一部です。そこに登場される個人名やその中身に触れているつもりではないことをご理解ください。
2005年に、このブログでリーダーシップとメンバーシップについて書いたことがあります。(ちょっとレイアウトが崩れているようで、読みづらくてすみません)
プロジェクトや会社経営において、リーダーがリーダーシップを発揮するのは当然であるわけですが、メンバーが「どうしましょう?」を言い続けるメンバーであったり、分からないことを分からないと言わずに、間違ったまま進めたり、確認するまでフリーズしているのは、リーダーの責任だとばかりに言えないのだと考えています。
もちろん経営者は全てに責任を持っているわけですし、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体に責任があります。それはそうなのですが、メンバー全員の心の中や体調までは確認しきれない、という意味です。それは、プロジェクトの規模、会社の規模が大きくなれば大きくなるほど、です。
もちろん大きくなれば、ヒエラルキーが必要になるわけで、中間にもマネジメントに携わる人間が出てきます。その人たちが確認しなくてはならなくなるわけです。中間に位置するのに、自分のことしか見ていないようではプロフェッショナルとは呼べないわけです。
僕が以前関わった会社では、部長に「○○の件はどうなりましたか?」と質問すると「あ、A君がやっているので分かりません」という回答が返ってきました。こういうのって、皆さんの周りに起きていません?IT業界において、結構笑えない話だったりするんじゃないでしょうか。全ての業界に精通しているわけではありませんが。
野球において、外野フライを捕るために選手がぶつかって怪我をしないように声を掛け合うわけですが、我々のビジネスにおいては、(論理的には)ぶつかるくらい近づいていくことも大切である気がします。
最後に、宇佐美栄一さんと堀川俊男さんのご冥福をお祈りいたします。