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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

本気で節電するなら「クールビズのご案内」をまずは来訪者視線にしたほうがよいと思う、件。(クールビズ再び)

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昨年2011年6月22日に同じことを書きましたが、当時はブログを初めて10日くらいしか経っていなかったので、あまり人目にも触れなかったであろうと思い、本日、意を決して、再び同じことを述べるものであります。

「クールビズ」もしくは「スーパークールビズ」、あるいは、「CoolBiz」。

どのビルを訪問しても、どの企業の前を通っても、日本全国、玄関や受付のところに「断り書き」があります。

まず8割以上が、自分目線です。

「節電のため、クールビズを採用し、従業員が軽装で勤務しております。ご了承くださいませ」
「当ビルは、政府の節電要請に応えるため、5月から従業員はジャケットとネクタイを着用せず勤務しております。なにとぞご理解とご協力をお願いいたします」

来訪者のことに一切触れていない「断り書き」が目につきます。

訪問者は、相手のビルがどうなっているか、相手企業がどうなっているか、オカタイのかやわらかいのかわからないので、どうしても、ネクタイをしてしまう。いや、ネクタイはやめたとしても、ジャケットは着ていく。女性もしかり、ジャケット着用で出かける。

相手先のビルは28℃設定で、ものすごく暑い。暑いというよりも、熱い。

でも我慢する。

日本人は、マジメなので、ノージャケットでお邪魔できないのです。たぶん。
だから、すごく無理して、熱い中我慢我慢、忍耐の夏。

昨年のブログでも同じことを書きましたけれど、だから再度、ここで強く訴えたい。

「クールビズの断り書き」は、「相手目線」をまずは取り入れた方が、浸透しやすいはず。


「当ビルは、CoolBizを採用しています。ご来訪の皆様におかれましても、ぜひノージャケット、ノーネクタイでお越しくださいますよう、ご案内申し上げます。

当ビル勤務者も同様にノージャケット・ノーネクタイで勤務いたします。」


・・・・・

「うちは、クールビズだもんねぇー。軽装で勤務するもんねー」と断るだけではなく、「来訪者への案内」を入れておく、しかも、先にそっちを述べる。

ここがポイントだと思うのです。

ホームページでもそのことは謳い、アポの確認メールでも「どうか、軽装でいらしてくださいませね」とご案内を差し上げる。

「明日のご来社、お待ちしております。くれぐれも軽装でお越しくださいませ。遠慮は要りませんから。」とメールに一言書き添えておく。

そういえば、以前、「軽装で来てくれないと、あなたが浮きますので、よろしく(笑)」と言われたことがありました。「浮きます」とまで言われると、さすがにノージャケットで伺いますよね。

勤務している側ではなく、そこを訪れる側へのメッセージがきちんと伝わってこそ、ようやく、双方の軽装が実現するのではないかしらん? それが節電にもつながるはず。

実際に、たとえば、営業職の方が汗みどろになって提案プレゼンしているのを見ている側もつらいと思うのです。もちろん、汗みどろプレゼンターもつらいわけですけれども。


●2011年6月22日のエントリー ”クールビズの「断り書き」に思う。
↑今読むと、今日のエントリーとほぼ同じこと、書いてますね。

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