リスキリングがなかなか進まないのは、やらされ感がぬぐえないから。
経産省だけでなく、厚労省も「リスキリング」という言葉を使い始めたよぉ!と先日書いたところ(コチラ)、多くの方に読んでいただいているようで、ありがとうございます。
厚労省は、「キャリア形成・リスキリング支援センター」という事業もやっていて、個人向けのキャリアコンサルティングも無償で提供しています。今年令和6年度は、予算も潤沢なのか、一人1回ではなく、何度でも受けらえれると、条件も緩和されています。
キャリアコンサルティングを無償提供するのは、個人のリスキリングも進め、職業能力を向上することにつながるからという意図だと思いますが、この事業の後半、「リスキリング支援」についても、専用サイトができています。(ただし、こちらは、「学び直し」という言葉がそのまま使われています)
●「職場のおける学び・学び直し促進ガイドライン」特設サイト
→ コチラ
これから内容が充実するのでしょうが、まあ、こういうところから考えてみても、働く人のリスキリングは、この変化の激しい時代において必須で、中でもITやデジタルは避けて通れないということなのでしょう。
ただ、一方で、AIの進化も激しい、すごい勢いでAIができることも広がっているので、AIのほうが得意になりそうな知識やスキルをどこまで人が頑張るか、というと、人間ならでは?の伸びしろを探す必要もあるのかも知れません。(なので、今から懸命にIT、デジタルをまなんでも、それは、自動化されたので、人間は知ってても知らなくても大丈夫、まあ、知っているほうが便利ではあるけど、程度になる領域もあるかもしれません。)
で、ここからが本題なのですが、リスキリングと言う時に、たいていの企業で話題に上るのがミドル層、シニア層です。
これはわかる!
わかるのだけれど、いきなりリスキリングしてください。と言われても、ピンとこない。あるいは、まあ、ピンとは来るけど、なぜ今更?さらに新しいことを学べと?という気持ちになるのもわかる。
というわけで、私は、以前よりリスキリングの前にキャリアを考えたほうがいいですよ!と訴えてきたのですが、最近、その考え方に賛同してくださる人事やDX推進担当の方も増えてきて、うれしい限りです。
人は、内発的に動機づけられた時こそ、挑戦意欲もわくし、やっていることを継続する力も持てるもの。
やらされ感をなくすためには、「自分にとっても大事なことで、自分の人生をより良くするためにも何か新しいことを学びたい」と思えるような働きかけが必要なのだと思うのです。
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最近、Voicyとほぼ連動した形でnoteも書いています。
この件は、Voicyで話す前にまずnoteで公開しました。
(やらされ感より、自分ごとにするということの意義について、6月中に話そうと思っています。)
関連すると言えば関連する放送は以下。
6/3のVoicyでは、「変化に対応する人」についてお話しました。