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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

クールビズの「断り書き」に思う。

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夏至の今日、東京は夏日の予想。朝から本当に日差しが強い!

クールビズだのスーパークールビズだの喧しい今年は、GW明けから早くもクールビズを開始し、終了も例年より1か月ほど遅い10月末を予定している企業が多いようです。

企業を訪問すると、受付の近辺に必ずと言っていいほど、「クールビス」の断り書きがあります。

たいていこんな文章です。

「当社はクールビスを採用しております。従業員がノージャケット、ノーネクタイなどで勤務していることがあります。あらかじめご了承ください。」

「節電に協力するためにも本年は5月よりクールビズを採用しました。社員が軽装で勤務しております。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。」

・・・・

これ、いつもちょっとだけ違和感を覚えます。

「うちはクールビズだからねー。暑いところで仕事するのも大変だから、社員は軽装だからねー。そこんとこよろしく」ということですが、来訪者はどうなんでしょう?(東海林さだお風に書くと、「うちはクールビズだかんね。暑いところで仕事するのも大変だから、社員は軽装だかんね。そこんとよろしくだかんね。」です。)

実は来訪者視点で書かれた「断り書き」はあまり見かけたことがありません。

訪問者は、相手企業に気を遣い、やはり「無難に」ジャケットを着たり、場合によってはネクタイして出かけたりすることもあります。企業の受付でなんとなく観察していると、訪問する側はある程度きちんとした格好をしていることが多いように思います。

企業の「クールビズ宣言」は、こんな風にしてはどうなんでしょうか?

当社を訪問してくださる皆様へ。

クールビズを採用しておりますので、どうか遠慮なく軽装でお越しください。

なお、当社の社員も軽装で勤務しております。

まず来訪者に向けて「クールビズ」を呼びかけ、ついでに、「自社もクールビスだからね」と断る。そういう順番でもいいような。

日本人はまじめなので、「この格好じゃまずいかなあ」と訪問時は、どうしてもきちんとした格好をしてしまう。だから、「軽装で大丈夫ですよ」としっかり伝えてあげる。

そういえば、アポ確認の際、ある企業の方に「いらっしゃる際は、どうぞ軽装で。間違ってもスーツなんて着てこないでくださいね。絶対ですよ!本当にですよ!」と力強く言われたことがあり、その心遣いに感謝したことがあります。

受付に書くだけでなく、TELやメールで事前に「どうか軽装で。社交辞令で言っているわけではなく、本当に遠慮なくぜひぜひ軽装で」と伝えておくのも親切ですね。

夏場はいつも私もそうお伝えするように心がけております。

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