今、やってみたいこと―「地元妙高市を活発にする(1):課題」 #shigotonomirai
NPO法人しごとのみらいでやってみたいことを、
とにかく、思いついたままガッーっと書いています。
その経緯はこちらです。
前回の記事、今、やってみたいこと―「2足のわらじのススメ」はこちら。
先日、ある財団法人が主催している助成金のプログラムに申し込んだんです。
その助成金プログラムは、地域の活性化や、地域が自立と共生を目指す、
地域に根差した仕組みづくりが目的のプログラムです。
「地域に根差した仕組みづくりか・・・」
ボクが住んでいるのは新潟県妙高市というところです。
新潟と長野の県境に位置していて、
日本百名山の妙高山を中心に、
豊かな観光資源があって、四季折々の変化が楽しめる土地。
僕は、自然に囲まれたこの土地が大好きです。
同級生の中でも、地元に住んでいるヤツが結構います。
「せっかく何かをするのなら、妙高が元気になることをしたいよね」
副理事長の高田とよく話している言葉です。
けれども、リーマン・ショック以降続く不景気感で、
地域が抱えてる課題はたくさんあるようです。
(リーマン・ショックはあくまでもきっかけで、最近始まったことではないですけどね。)
そこで、市が今、どんな課題を抱えてるのかを
調べてみることにしたんです。
妙高市には「第1次妙高市総合計画」という資料があることが分かったので、
そこから調べてみることにしました。
その資料から読み取った市が抱えている課題は、
- 自然との共生と循環型社会の構築
- 交流を促進する基盤づくり
- 活力ある商工業等の振興(※)
雇用や労働環境の充実
商店の活性化など - 農林業による地域再生の取り組み
- 地域資源を活かした観光産業の推進
- 高齢・障がい者が安心して暮らせる地域
- 生涯にわたる健康づくりの推進(※)
疾病予防の充実(特に、精神保健対策) - 未来を担う子どもたちの育成
- 安全で災害に強いまちづくり
- 雪対策の充実
- 自己実現を支える豊かな地域社会(※)
生涯学習環境の整備 - 多様なコミュニティの育成
- 新たな行財政経営の確立
というものがあって、この中で
「ボクらが持っている知識やスキルの中で、どんな課題なら解決できるだろう・・・」
と考えてみると、※の部分だったら、
何か役に立てそうだということが分かってきました。
地元企業をもっと活発にしたい
ボクたちの地域は、地元に雇用が少なくて、
市外に働きに出ている人も少なくありません。
先日、大学を出て数年の、
20代前半の女性がこんなことを言っていました。
「地元が好きだから、本当は地元に帰って来たいんです。
でも、働くところがないから、仕方なく離れるしかない同級生が、結構いるんですよ。」
そうなのか~。みんな地元が好きなんだ。
でも、働き口がないんだよな。
きっと、若いみんなは活発ではない地元を目の前に寂しいし、残念だろうな。
だから、地場産業の振興や、
既存企業の雇用の創出が課題になっているんだろうけど、
口で言うのは簡単だけれど、それがなかなか難しいところだと思うんです。
で、「不況のせいだ」「そういう時代だ」「政治が悪い」・・・となりがち。
でも、そんなこと言っていても、何も変わらないと思うんだよね。
地元を愛している住民が多い・・・ってことは、
地元をよくするためのいろんな意見を持っているはず。
それらの声が、疲弊している地元の企業に届けば、
今、地元が必要としているものが見えてくるんじゃないかな。
それがサービスにならないのかな。
そして、住民が地元企業のために関わること。役立つこと。
それって、地元住民の生涯学習にもなるんじゃないかな。
地元から、メンタルヘルス問題や仕事で悩む人を減らしたい
全国的には、今、自殺やメンタルヘルスの問題が取り沙汰されています。
「自然豊かな環境なら、そんな問題も少ないのではないか・・・」
と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ボクの地域は、
自殺率が全国平均、新潟県平均に比べて高いそうです。
(自殺率が新潟県35市町村中8位)
全国的な流れもかんがみると、地元企業の職場にも、
ストレスやメンタルヘルスの問題が起きていると考えられます。
調べてみたところ、
自殺者は30~40代の男性が多く、自殺原因は「不詳」が71%とのことです。
以前、本を出版したときに開催した講演会で
「みなさんの会社や友・知人で、
精神的な疾病を抱えている人がいる、
又は知っているという方はどのぐらいいらっしゃいますか?」
とたずねたところ、約50人中、約8割の方が手をあげてくださいました。
「全国だけではなく、ここにも問題が起きてるんだな~」
って思いました。
もちろん、市には相談室もあるし、地域には病院もあります。
でも、実際問題行きづらいじゃないですか。
ボクも、仕事のストレスで精神的につらかったとき、
相談なんかできませんでしたもん。
ましてや、病院には行きたくないし。
だからね
地元で働くみなさんが、もっと気軽に相談できる環境があったらいいと思うし、
地元の企業のリーダー層が、スタッフへの関わりが分かるような、
直接対話できる場が、必要だと思ったんです。
このような情報は、ボクたちの地域に限ったことではないから、
広く皆さんにもお役にたてると思うんですよね。
で・・・
具体的に何をしていきたいと思っているのかは、
次回に続きます。
追伸:
こんなことを書きながら、ふと我に返るんです。
「こんな大きなこと・・・本当にできるんだろうか。できないんじゃないか」
「こんなことを口にしたら、バカにされるんじゃないか」
などなど、いろんな思いや不安が浮かぶのですが、
今はあえて、思っていることを書き出しています。