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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

「グローバル化を目指すって掛け声はあるけど、実は評価する人はグローバルな場を知らないし、グローバル化の先陣を切るべき世代は海外に行きたいとは思っていない」って… やっぱりそうなの?

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別に自分がグローバル化の先陣を切っていたとは思いません。ただ、1980年代半ばから2003年くらいまで米国資本の企業に勤めていたことによって経験出来たことは間違いなくありますし、そこに居ないと経験出来なかった事があるのもの事実です。

ただ、たとえばおなじ時期やその前後まで含めて、そんな企業じゃないからこそ出来る色んな経験があるのは事実で、それ自体はたとえば米国資本の企業に居ては経験出来なかった事であるはずです。

じゃぁ、そういった経験を踏まえて、たとえば私と同じ世代の人が、私より少し前の人が何かしら評価を受け、そして後輩たちがそういったモノを引きついで、彼らなりの時代と役割を持って色んな人と対峙してる…のかどうかは良く判りません。

でも、なんだか、今は昔とすこしニュアンスの方向感が違う気がするんです。いや、別に海外経験があるからエライって話ではないし、無いからアホやという話でも無いんですけどね。

 

留学経験ゼロ、(たとえば3か月以上と言った)長期の海外出張ゼロ。だけど、誰かと話を付けてこいと言われたらやりますよ。誰かに話しをして来いと言われたらやりますよ。

何故かどうしてか、英語が全然話せないにも関わらず不思議に自信を持っていた20代の頃の私。まぁ実際のところ「トイレはどこですか?」くらいの受け答えはできる程度の英語力はありましたが、たとえば10分のBriefingを乗り越えることができるか?その頃は無理でしたね。じゃぁ今なら?お題が自分の理解してる事ならどうでも、どうにでもしますよ。

で、実際にその場しのぎかどうかは別にして、どんな場でもどうにかしてきたのが私のつたない社会人経験ですが、そんな流れの中でたまたま同期の人間と海外に行った昔の話。たとえば30歳直前の頃。何故か知り合いのうちの何人かが相次いで海外に出張にばんばん行き始めていて、色んな形でみんな苦労しながら何とかやっていました。

「でもさ、30歳前後って、なんだかそんな時期なのかな?」

そんな事を話した記憶があります。別にグローバル化とかそんなことは特に考えていませんでしたが、なんだか国外に向けた、あるいは国外と繋がるような話が回ってくるときには回ってくるんだよね、みたいな話。そしてそんな時代。単純に仕事の相手や場が海外だったから行ってただけの話。

ちなみに私が頻繁に海外に仕事で行っていたのは1980年代後半から1990年代半ばの時期。

 

日経の記事にあった「海外経験は評価しないし、若者は内向きになるし」系の記事を見て

別に全ては流れてゆくわけで、単純にそれが良い悪いという話では無いとは思います。そもそも私自身は別にグローバリゼーションを体現している訳でもないし、そもそもそうであればまずそもそもこんなエントリーをココで書いてたりはしないでしょうね(笑)

ただ、流れがグローバル化を求めていると言われていながら、それをあくまで他人事として眺めているってどうなんだろうってのは思います。

「消えるグローバル人材 語らぬトップ、内向く若者」

なんだよこの見出しは? って思う部分と、そうだよねって思う部分。いや、判る気はします。いや、別に海外経験自体が評価される必要ってのは無いとは思います。それこそ昔と違って、別に特別視される必要もひょっとしたら無くて、単に海外と話ができるって、それだけの話かもしれません。

いや、実際に日本語で日本国内で全く仕事ができないけど海外となら何とかなるって人も何人かあったことがありますし。

まぁ、それは人それぞれ。

 

でも、そんな事を踏まえるとですね… 

なんだか日本はもっと海外に門戸を開けとか、もっとグローバルに展開しなきゃとか言われてる訳ですが、でもね、グローバリゼーションって、どうもそんなところの随分前で立ち止まってる部分があるような気がしてですね…

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